お久しぶりです

久々の更新です。

この間、いろいろなことがあり、あまりに体調が悪くて更新する気力が起きませんでした。いまもそうです。

何人かの方からメッセージをいただきましたが、まともな返信ができず申し訳ありません。

とりあえず生きていますというご報告です。

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富士山と金比羅さん

鬼瓦殿

こんばんは、コバヤシです。

今日は会社の安全祈願ということで金毘羅さんまで行って来ました。

と書いて、昨年も同じくことを書いたような気がしてきましたが、そうだったらご容赦ください。

行きは飛行機で高松まで行き、金毘羅さんからはバスで倉敷まで移動して会合と賀詞交換会、今は帰りの新幹線の中です。

金毘羅さんの本宮まで登り、日帰りするのは、この歳では結構シンドイです。

そんなこともどうでも良くて、今日メールしたのは、久しぶりに寝ずに飛行機に乗っていたら、期せずして富士山を間近に見ることが出来、そう言えば何年か前に飛行機から撮った富士山の写真を貴君にメールしたら、貴君が富士山が好きだと返信をくれたのを思い出したからです。

ということで、下手くそですみませんが写真送ります。

ついでに、金毘羅さんの本宮とそこから見下ろした景色も送っておきます。

それでは、また!

〔付記〕メールの本文には富士山の見事な空撮写真2枚と金比羅さんからの眺望なとが添付されていました。

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文士劇

以前の職場のお教え子で、現在はプロの小説家をしているOさんから、久しぶりに近況報告のメールをいただいた。

この年末年始は、家族が病気をしたりして、大変な思いをしたらしい。ようやくそれも落ち着いてきたので、メールをくれたのである。

メールのメインの内容は、昨年末に行われた文士劇についてであった。文士劇というのは、小説家たちが集まって演劇をするというもので、僕は山口瞳のエッセイでかろうじてその名を知っているに過ぎなかった。

Oさんの住む北の町は、いまでも文士劇が盛んな町で、昨年で30回を迎えた。このたびOさんも、その町の「文士」として初めて文士劇に誘われた、と以前に聞いていた。引っ込み思案の彼女は出演するかどうか逡巡していたが、私は「何事も経験です」という無責任なアドバイスをするほかなかった。

そして昨年末、文士劇は大団円を迎えた。それは僕が想像していた以上の大規模なものだった。

文士劇はこの町の「風物詩」として地元のニュース番組や地元紙に大々的に取り上げられ、大きなホールを満席にしていた。

彼女ももちろん出演した。それはまんざらでもなかったようだが、毎年主演するにはかなりのエネルギーを必要とする。

「次に出たいな!と思ってももう文士の端くれではない…ということにはならないように、頑張ります。

何事も経験と、背中を押してくださってありがとうございました」

とあった。

メールの最後は

「苦しみながら、今年も読み、書いてまいります。

こちらは日中も気温がマイナスで、降った雪がいつまでも溶けません。それでも少しずつ長くなる日射しに新春を感じております」

と結んでいた。

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プロポーズ事情

1月18日(日)

朝いちばんに担当してくれた若いスタッフは、今時のあんちゃんという感じの青年なのだが、突然こんなことを言い出した。

「僕いま彼女と同棲してるんですよ」

また同棲の話かい!とは言っても前に書いた人物とは別の人物である。

これで、いまの若いカップルは結婚前に必ず同棲をするという仮説が証明された!

…いや、僕が言いたいのはそんなことではない。

そのスタッフは続けた。

「その彼女には今年中にプロポーズしたいと思っています」

知らね~よ!そんなもん。

「問題は、どこでプロポーズするかです」

僕はてっきり、都内の夜景のきれいなレストラン辺りかなぁとボンヤリ考えていた。すると彼は驚くべきことを言った。

「スイスの山のきれいなところでプロポーズしたいと思っています」

スススススス、スイス?!

たかだかプロポーズするだけでスイスに行くの???

開いた口が塞がらない。

「じゃあ、新婚旅行はどうするの?」

「それはまた別の国に行くことを考えています」

ここで重要なことは、彼は今まで海外旅行に一度も行ったことがないということである。つまり彼の妄想だけでプロポーズ話が進んでいるのだ。

情弱な上に、語学力もなく、経済力もなく、知性の低いのこの男が、果たしてスイスへの「はじめてのおつかい」を達成できるのか?

というかいまの若いカップルはプロポーズをするのにここまでしなきゃいけないの?教えてだまらー!

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新人介護士

今年に入ったから18歳の若い介護士が入ってきた。先輩の病棟スタッフにいろいろ教わりながらこれから経験を積んでいこうとする素直な青年である。

最初はおもに入浴係をやらされているようだ。週2回、患者がシャワーやお風呂に入るとき、着替えの手伝いなどをするのである。車椅子の患者は人の手を借りないと着替えができない。杖をついて歩いてくる僕は、基本的には放置プレーである。自分で着替えできるだろう、てなもんや。

しかし実際には着替えのための椅子は固いし低いしとやらで、実際にはかなり難儀する。もちろん、車椅子の患者を優先的に介助することは当然なのだけれど、なにも3人がかりで介助することもないだろう。

車椅子の患者が早々と着替え終わってもなお、僕は靴下を履くのに難儀している。

すると18歳の新人介護士がこんなふうに聞いてきた。

「何かお手伝いすることありますか?」

「お手伝いすることがあったら言ってください」

そういいながら、その新人介護士はボーッと突っ立っている。僕はカチンと来て、

「いいです。自分で着替えます。その代わり、あと15分ほどかかりますけどね!」

と言って15分かけて着替えが終わった。

これが熟練の病棟スタッフだったら、何も言わずに率先して靴下を履かせてくれただろう。

「何かお手伝いすることありますか?」「お手伝いすることがあったら言ってください」は、僕自身もうっかり使ってしまっている言葉かも知れないが、相手から「大丈夫です」というリアクションを引き出すための魔法の言葉である。

例えば電車の優先席に座っているあなたの前に、立っているのがいかにもしんどそうな高齢者が現れたとしよう。当然、何も言わずに席を譲るのが常識である。

「しんどかったらおっしゃってください。席をお譲りしますから」

とは言わないだろう?そういうことなんですよ。

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混乱

1月13日(火)

今の私の状態は、かなり深刻である。

新年を迎えたあたりから、疲れがMAXに達して、ブログを書く気持ちも失せていた。いまもそうである。

元旦のいちにちは病院からの外出が許可されたが、それ以外はずっと監獄、いや病院の中である。

誰の面会もなく、ずっと一人で病室の中に閉じ込められ、することといったら、1日あたり3時間のリハビリをこなすことだけである。しかし疲れがたまって、歩きがどんどん退化している。

まさか新年の始めと誕生日とを監獄の中で過ごすとはねえ。この歳になっていまさら誕生日なんて嬉しくもないが、それにしても誰からもお祝いメッセージが来なかったことは笑える。

「他人ってのは、自分が自分を考えているほど、君のことを考えているわけじゃないんだぜ」という吉本隆明の言葉を思い出しだ。

そして今日、僕の精神はついに壊れた。

本日の最初のリハビリは9:30~10:30の1時間。いまの自分にはあまりにもハードなリハビリだったので、リハビリが終わってからベッドに倒れ込み、ついウトウトしてしまった。

「鬼瓦さん、リハビリの時間ですよ」

という声に起こされ、病室の時計を見たら、時計の針は13時を指していた。

「いけねえ!」

ウトウトしているうちに2時間半眠ってしまったのか!

「すみません。眠ってしまって…」

私はすっかり混乱してしまった。

待てよ。とすると、昼食はどうしたのだろう?

「私、昼食を食べた記憶がありません。勝手に配膳されて、勝手に下膳されちゃったのかな…」

「鬼瓦さん、いま何時だと思っているんです?まだ午前11時ですよ」

たしかにもう一度時計を見ると午前11時だった。

今日のリハビリは午前11時からの1時間と、午後1時からの1時間、と覚えていたので、午後1時からのリハビリと勘違いしてしまったのだ。

まことに恥ずかしいことこの上ない。

この時、僕の精神はガラガラと音を出して崩れ始めた。

しばらくはみなさんとはお会いできないだろう。しばしのお別れである。さようなら。

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取り残されるお花畑患者

1月9日(金)

疲れはてて何も書くことができない。

いま病棟界隈でのいちばんの話題は、資産運用のことらしい。

若い病院関係者は、株とかNISAとか、僕には全然わからないことにいま注目している。将来への不安が強いためだろう。患者のなかにもまた、そういう知識に長けている人がいる。病院関係者はそういう年上の患者の助言を熱心に聞いている。

僕の担当のリハビリスタッフが、

「今年の目標は本を読むことです」

ふだん本をまったく読まないスタッフなので驚いていると、

「株式の話とか、NISAの話とか、資産運用のことを勉強したいんです」

てっきり小説か何かと思ったら、なんだ、そっちの話しか、と僕が反応すると、彼は、

「鬼瓦さん、そういう本を読まないんですか?時代に取り残されますよ」

とたしなめられた。

ふだん小説やエッセイなど浮世離れした本を読み、昔の映画に現を抜かしている僕は、時代に取り残されたお花畑患者である。

読者(だまらー)のみなさんに聞きたいのは、資産運用を熱心にされているかどうかである。よろしかったら教えてください。

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不用意な発言

ここらで年賀状の総括をしておこう。

相変わらずほとんどは「年賀状だけの間柄」からの人ばかりからの年賀状のであった。

それは全然かまわないのだが、1通だけ、「ブログを読んでいます」と書かれた年賀状があった。このブログの読者らしい。

僕ははたと考えた。ブログを書いていることを、僕が家族に秘密にしていたとしたら、どうだろう?ま、そういうことには動じない家族なので、別に心配はしていないのだが、ただ、いただいた年賀状は、家族が1枚1枚読み、返事を書いているのである。

ちなみにブログの他の読者からは年賀状が数通来ていたが、ブログに言及した人はいなかった。みなさんわきまえていらっしゃる。

しかし僕は、こういう「不用意な発言」が嫌いではない。むしろその人のそういう発言を読むことを楽しみとしている。最近は控え気味のようだが、これからもどしどしメッセージを送ってほしい。

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殴りかかろうと思った患者

1月7日(水)

1階のリハビリ室のベッドで、うつ伏せになってマッサージを受けていると、隣でリハビリを受けているオバサンの患者が大きな声でなにやら悪口を言い始めた。

リハビリをしてもらっているスタッフの故郷が茨城だというと、「ああ、あの貧乏県ね」といきなり茨城の悪口を言い始めた。それは聞くに耐えないものであった。

だいたいリハビリスタッフさんの故郷をそんなにけなすことはないだろう。しかしリハビリの患者は「お客様」だから、当然反論することはできない。むしろ患者と一緒になって故郷の悪口を言わなければならない。それはまことに自虐的で、聞いていてかわいそうになってきた。

「茨城県はいつも47都道府県のうち最下位なんですよ」

とリハビリスタッフが言うと、そのバカ患者は、

「そうよねえ、新幹線も高速道路もないしねえ。観光名所も何にもないじゃない。ま、最下位ということはこれ以上下がらないからいいんじゃないの?わっはっは!」

と追い討ちをかける。僕はほんとうにリハビリスタッフさんがかわいそうになった。

「茨城の言葉もズーズー弁で、何を喋っているかわからないと言われるんですよ。それ日本語ですか?と」

とリハビリスタッフが再び自虐的なネタを披露すると、再びバカ患者が輪をかけて悪口を言い出した。

僕の怒りはMAXに達した。するとあのバカ患者は、今度は唐突に別の地域をディスり出した。あろうことか、僕の実家のある町、つまり母が住んでいる町である。

曰く、あの町を走る鉄道はひどく治安が悪いので近づかないほうがいい、と。

ひどい差別だ。僕はベッドから起き上がって杖でもってぶん殴ってやろうと思ったが思いとどまった。

(たしかにあなたにとっては治安の悪い町かも知れませんね。でも僕はその町のおかげでそこそこ優秀な大学に入って、あなたのような下品な差別主義者にならずに、何よりも差別を許さない人間に育ちましたが、それが何か?)

と心の中で叫んでいた。

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ななにんのさむらい

1月5日(月)

ここの病院のリハビリスタッフの多くは20代の若いスタッフであり、基本的には無教養な人間ばかりである。それを僕は非難しない。無教養なら無教養なりに、雑談したければ自分の話をすればいいだけで、僕はその雑談に話を合わせるまでのことである。

入院3か月にして、初めて僕の担当に入る若い女性リハビリスタッフがいた。一昨日のことである。僕の身体の問題点をあまりよくわかってないまま、いまになって担当するのは不安で仕方がなかったが、案の定、頓珍漢なリハビリになった。

それ以上に不愉快だったのは、僕の職業についてやたら聞かれたことである。仕方がないので答えると、自分と接点がないことに気づいたのか、突然興味を失ったようだった。

だったら最初から聞くなよ!こっちも自分の職業について聞かれるのがいちばんイヤなのだから。

一事が万事、そんな感じである。

そして今日もまたなぜかそいつが担当するリハビリの時間があった。

するとまた、僕の職業についていろいろ聞いてきた。

僕は面倒くさいので、

「一言では説明できません」

とだけ答えた。

すると次に、「趣味は何ですか?」と聞いてきやがった。

お見合いかこれは!

うっかり「読書」と答えてしまうと、無教養なスタッフにはピンとこないだろうから、

「映画を観ることですかね」

と無難に答えた。

しかし無教養なスタッフにはそれすらもよくわからなかったらしく、

「どんな映画ですか?日本の映画?それとも洋楽?」

洋楽って何だよ!

この一言で、映画にすら興味がないことがわかった。

「いままででいちばん面白かった映画は何ですか?」

出た!映画について知らない人間がとりあえず聞く質問だ!

そんなの答えられるわけないだろ!と思いながら、無難な答えを探した。

「『七人の侍』です」

「『ななにんのさむらい』ですか?」

「『しちにんのさむらい』です!」

「どんな内容の映画ですか?」

「一言では説明できません。ご両親に聞いてください」

「『ななにんのさむらい』ですね」

「『しちにんのさむらい』です!」

やれやれ。疲れた。

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