ああ、すれ違い人生!
その、実習でのこと。
最終日、京都御所の見学を終えた11:30頃、携帯に妻から電話が入る。
「いま京都駅に着いたんだけど、一緒にランチでもどうかと思って」
妻は次の日に奈良で調査があるので、その前日(つまりこの日)に奈良に入ることになっていた。京都駅でちょうどお昼になったので、電話をかけてきたのだ。
「いま京都御所の見学が終わったところ。これから宿に戻って荷物をとって、バスで京都駅に向かって、そこで昼食休憩なので、あと1時間ぐらいかかるなあ」
「あ、そう。そんなには待てませんな。じゃあ」プチ!(電話の切れる音)プー、プー。
東京にいる妻とは、月に2回程度しか会わない。東京で仕事があって戻るときに、妻が関西方面に出張だったりすることもよくある。今回も、私とちょうど入れ替わりで奈良に調査に行くという。なんというタイミングの悪さ(良さ?)だろう。
しかもこの日、奇跡的に同じ京都市内にいるというのに、わずか1時間の違いで会うことができないとは、すれ違い夫婦もここまでくれば、筋金入りである。
小学生のとき見ていた『日本沈没』というテレビドラマで、主演の村野武範と由美かおるが、日本列島をまたにかけてすれ違う恋人同士、という役を演じていたが、まさにそんな感じ。
よく芸能人夫婦で、「生活のすれ違いが続いたので離婚を決意した」なんていうことがあるけど、あんなのは絶対嘘だね。すれ違っている夫婦がみんなダメになるなんてことはない。絶対に別の理由があるはずだ、と疑ってかかった方がいい。
結局、京都駅に着いたのは、それから1時間半以上過ぎた午後1時過ぎ。妻の判断は正しかった。
後で来たメールには、「カルガモの群れを見られず残念!」とあった。なるほど、カルガモの群れね。
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