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いよいよ1人での生活

12月3日(水)

午前中、妻が帰国。これで1人になってしまった。

午後、語学堂3日目。今日の聞き取り試験では、10問中2問を間違えてしまった。間違ったところをノートに10回書いて明日、先生に提出しなければならない。小学校の漢字練習以来だな、これは。

4時間のうち、前半2時間と後半2時間で別の先生が担当する。前半の先生は、前回も書いた「猟奇的な先生」。学生の声が小さかったり、返事がないと「はぁ?」みたいな顔をする。それが結構こわい。

後半の先生は、大邱訛りがやや入った先生。だから発音を大邱訛りに直される。リスニング担当なので、いつもラジカセを持ってくるのだが、機械音痴のようで、いつも操作に手間取っておられる。

やっぱり語学は若いうちにやっておくべきだったな、と後悔する。なかなか覚えられない。

しかし、いやなことばかりではない。いいこともあげておこう。

使わせてもらうことになった研究室は、いま私が勤めている大学の研究室の倍以上の広さがある。あの、大雨が降ると雨漏りがする、ゴミ屋敷のような研究室とは、雲泥の差である。それに、博物館も、うちの大学とは比べものにならないくらい大きい。大きな博物館の一室に自分の研究室があるなんて、なんとも夢のような話ではある。

大学自体も広い。食堂や売店はもちろん、銀行や郵便局もあり、さながら一つの町のようである。当面は寄宿舎に泊まっているので、生活には困らない。銀行の口座開設も、大学の中でできてしまった。

韓国は、日本以上に携帯電話がないと生活できない社会である。その携帯電話の契約も、大学の周辺ですぐにできてしまった(もっとも、一人でやったのではなく、日本語が達者な大学院生のウさんについてきてもらった。ウさんには、この数日間本当にお世話になった)。

大学の食堂では、日本円にして300円弱で食事ができる。ただし、日本の学食のような多様なメニューはない。そして必ずキムチがつく。

韓国の人たちは、基本的にみな親切だ。これから先も、その親切に甘えながら、生活していくのだろう。いつかその親切にも、答えなくてはいけない。

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コメント

 お疲れ様です。渡韓記念で名前をハングルにしてみます(また「かめ」に戻すかも)。
 コメントほとんど書きませんが、しっかり愛読しておりますよぉ。しかし韓国語勉強できていいなあ。かの神田山陽さんも故郷の小学校に入学して20年後を担う世代と友達になる作戦を実行中でありますが、小学生の気分に戻るというのもなかなか得難い経験ではないでしょうか。これからも楽しい話を期待しとります。ではでは。

投稿: こぶぎ | 2008年12月 3日 (水) 22時51分

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