インクを飲んだマ・クン君
1月13日(火)、4年生は、みんな無事卒業論文を提出したようだ。
しかし、私にはまだ大仕事が残っていた。
ベテランの先生の思いつきで、「旅行に行きたい国の紹介をしてくださーい。写真と解説付きで」という課題を、水曜日の授業で発表しなければならない。そのための写真や解説文を作る作業がある。
ふだんはだらしないくせに、こういうときだけ凝りだすのが悪いくせである。昨日、午前4時までかかって、写真を選び、韓国語で解説文を作った。
そして今日、1月13日(水)。
案の定、まじめにやってきたのは私だけ。
授業中に、用意した写真や解説文を、色画用紙に貼りつけて、完成させる。他の中国人留学生たちは、先生の用意した写真と解説文を、適当に貼りつけたり書き写したりしている。
私は、パンジャンニム(班長殿)のロン・ウォンポン君と組んで作業をはじめる。といっても、私が用意した写真と解説文を、色画用紙に貼りつけてもらうだけなのだが。
パンジャンニムは気の毒だ。私が気合いを入れて用意した写真や解説文を、私にレイアウトを指示されながら黙々と作業している。他の人たちは遊んでいるのに。
そして、作業中、「アー!」と大きな悲鳴が聞こえた。
なにごとかと思ってみると、お調子者のマ・クン君が、マーカーの黒インクを飲んでしまったようだ。
いったいどんなことをしたら、インクを飲むような状況になるのだろう?理解に苦しむ。
なぜか、子どものころに読んだ有島武郎の「碁石を呑んだ八っちゃん」を思い出した。
大騒ぎの末、作業が終了。
つづいて、グループごとに、韓国語で発表をする。
できあがった資料をもとに、パンジャンニムと私が即興で対話しながら、解説する。
(左側で見切れているのが私)
かなり力を入れて作ったためか、ベテランの先生も、(何もそこまでしなくてもいいのに…)という感じで、少し引き気味だった。一呼吸おいてから、「チョンマル チャレッソヨ」(本当によくできました)と、締めくくった。
このあと、パンジャンニムと、携帯電話番号の交換。中国人留学生と、初めて携帯電話番号を交換する。これって、友達として認めてもらったってことか?
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