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中国人留学生たちの反乱(?)

昨日の深夜に、テレビをつけたら映画「マルチュク青春通り」をやっていたので、少しだけだが、つい見てしまった。

クォン・サンウが、ハン・ガインと雨の中で出会うシーン。ノスタルジーを感じる名シーンだと思う。なんといっても、ハン・ガインが可愛らしい。

妻はこの映画を見て、「クォン・サンウは、爆笑問題の大田さんに似ている」と思ったという。なるほど、と思う。だが、この発言はクォン・サンウのファンを敵にまわすであろう。

そんなわけで、昨日は夜更かしをしてしまい、朝は遅く起きてしまった。

語学の授業では、毎日宿題が出る。すでに1学期分の「宿題表」が配られていて、その宿題表を見ながら、その日の宿題をこなしていく。

授業の最初に、先生に「ノートは2冊用意しなさい」と言われた。1日目の宿題を書いた1冊目のノートを2日目の授業の時に提出する。そして今度は、2日目の宿題を2冊目のノートに書いて、3日目の授業の時に提出する。と同時に、1日目の宿題を書いた1冊目のノートが、先生のチェックを受けて、3日目に返される。3日目の宿題は、帰ってきた1冊目のノートに書いて、4日目に提出する。すると、2日目に書いて3日目に提出した2冊目のノートが戻ってくるので、4日目の宿題は2冊目に書いて5日目に提出する、という具合である。

かくして、エンドレスで宿題を提出することができるわけである。

宿題のノートは、毎日、授業の始まる前か、1時間目の休み時間くらいに、わが班のパンジャンニン(班長殿)であるロン・ウォンポン君が集めることになっている。

ところが今日は、2時間目の授業が終わっても、宿題のノートを集めた形跡がない。

不思議に思って、2時間目の休憩時間に、まじめなパオ・ハイチェン君に聞いてみた。

「今日の宿題のノートはもう集めてしまったの?」

「宿題?宿題はありませんでしたよ」

おかしい。宿題表には、たしかに前回(金曜日)の宿題についての記述がある。

休憩時間が終わる頃、パンジャンニンや、他の留学生が教室に戻ってきた。

今度はパンジャンニンに聞くと、なにやら答えにくそうにしている。

すると、横からジャッキー・チェンにそっくりのトゥン・チネイ君が答えた。

「たしかに宿題はあったんですが、うちの班の連中は全員宿題をやっていないのです。だから、今日は提出しないことにしたのです」

どうもそういうことを言っているように聞こえる。

ええ?!それって、「赤信号、みんなで渡ればこわくない」ということ?ビートたけし氏のこの名言は、日本人の行動様式を皮肉ったものだと思っていたが、さにあらず。アジア的思考様式ということなのか?

ということで、パンジャンニンは、私のノートを受け取ってくれなかった。

一体どうなっているんだろう。私は騙されているのか?それとも、本当に彼らは、みんなでしめしあわせて出さなかったのだろうか。

明日、どんなことになるのだろう。

どうも彼らの考えていることがよくわからない。1カ月たつが、まだ彼らとは、友達になれないのである。

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