ソウルとんぼがえり
前の職場の同僚から、2月2日~5日に、学生を連れてソウルに行くので、ソウルで会えないか、とメールが来た。
彼は私と同期入社で、私の数少ない友人の1人である。私が職場を移ってからも、一緒に韓国に行ったり、ベトナムに行ったりした(この話をすると長くなるので、いずれ別の機会に)。
「何か日本から持って行くものはあるか」との質問に、「お好み焼きの粉と、おたふくソースを」と、返事のメールを送った。
送ってからハタと気がついた。「お好み焼きの白い粉は、空港で怪しまれないだろうか?」と。
2月3日(火)。夕方5時に語学の授業が終わった後、KTXに飛び乗り、ソウルへ向かう。
7時20分、ソウル駅に到着。そこで友人と再会し、そのまま明洞へ向かう。明洞のスターバックスで、「ひょっとして、わざとだった?」と言われながら、お好み焼きの粉と、おたふくソース、それに青のり、鰹節、天かす、桜えび、本だし、カレーのルー、漬け物などが入った、スーパーのレジ袋を渡される。どうやら無事に空港を通過したようだ。期待以上のおみやげをもらい、感謝する。
彼は、この日記の読者でもある。「ブログに力を入れすぎだ。あれでは日記ではなくてまるで小説だ」と、さっそく小言を言われる。
(なんだ、読んでるんじゃないか…)と思いつつ、「やめるにやめられなくなってね」と答えるしかなかった。学校から家に帰る道すがら、道ばたの小石を蹴り始めたところ、蹴るのをやめられなくなってしまい、小石の転がる方向に歩いていってしまった小学生のようなものである(相変わらずたとえがわかりにくい)。
彼はまた、私の韓国での生活を心配してくれている。心理学の専門家でもある彼は、私の文章を分析して、何か病的なものを感じたのであろうか。
いずれにしても、ありがたいことである。
やがて、免税店めぐりをしてきた学生4人と合流。みんなでタッカルビを食べに行く。
10時過ぎ。学生たちは、「また買い物に行ってきます!」と、夜の町に消えていった。
その後、友人と喫茶店でよもやま話。気がつくと、12時を過ぎている。
今日の宿を探さなくては、と思い、友人と2人で明洞の町を徘徊するが、みつからない。
遅くまで友人につきあってもらって申し訳なく思い、仁寺洞あたりで探すので、といって、別れた。
タクシーに乗って、仁寺洞の近くで降りたが、ガイドブックに載っていたモーテルが見つからない。こうなったらどこでもいいから、モーテルが見つかったらそこに入ろう、と決め、周辺にモーテルがないか探すことにした。
お好み焼きセットでパンパンにふくれたレジ袋をぶら下げながら、深夜のソウルを徘徊する。
やがて、路地裏の、いかにも怪しげな場所に「モーテル」の看板を見つけ、入る。深夜1時を過ぎていた。35000ウォン也。
「モーテル」に泊まるのは、久しぶりである。少し不安だが、まあ泊まれるところが見つかっただけでもよい。部屋で2時過ぎまで宿題をして、就寝。
翌朝、KTXで大邱に戻り、何ごともなかったかのように授業に出た。(つづく)
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