タプサ・3回目
3回目のタプサである。
今回は、慶尚南道の晋州をまわる。いつものように、朝9時に「子ども会館」に集合して、3台の車に、20名程度の参加者が分乗する。
2時間以上かかって、晋州に到着。龍巖寺址、杜芳寺、青谷寺、といった、車でなければ絶対に行けないような古刹をまわる。そして、壬辰倭乱の戦場ともなった晋州城と、その中にある博物館を見学。前から一度行きたかったところであるが、全部を見るには時間が足りなかった。そして途中で時間がなくなり、予定していた古墳群はカットせざるを得なかった。
午前中、車で走っている途中、田んぼの真ん中に大きな石が立っているのを発見。車から降りて、地元の大学の先生の説明を受ける。
いろいろ説明され、みなさんも石のまわりで興味深そうに眺めているのだが、どんな説明をされているのか、よくわからない。
近くにいた大学院生の方に、「これは何ですか?」と聞くと、「立石」です。と答えてくれた。
「何の目的で立てられたのですか?」と聞くと、
「よくわかりません」と。
結局、よくわからないらしい。
午後、青谷寺というところに行く。ここには、国宝に指定されている仏画の掛け軸があるという。
本堂に入って、本尊を拝むと、その後ろに仏画の掛け軸があった。
隣にいた大学院生の方が、「あれが国宝の掛け軸ですよ。18世紀に、義謙という有名な絵師が描いたそうです」と教えてくれた。
「これがそうですか」といって見てみるが、大きさも小ぶりだし、国宝というにはあまりパッとしない感じがした。
本堂を出て、境内をひとまわりしたあと、お寺の宝物館にはいる。するとそこに、3階分はあろうかという吹き抜けがあって、高さ10mほどの、大きな掛け軸がかけられていた。
感心して見入っていると、先ほどの大学院生の方がやってきて、「ごめんなさい。国宝はさっきのではなくて、こっちでした」と、訂正された。たしかにこれは国宝としてふさわしい。
みなさんも、意外とわからないことが多いようで、微笑ましい。
相変わらず、社交性のない私に、みなさんが気を遣ってくれてありがたい。語学が上達しない理由が、社交性のなさにあることは十分にわかっているのだが、なかなかそれを克服することができない。
最近の話題といえば、WBC(ワールド・ベールボール・クラシック)と、フィギュアスケートである。そのどちらにも、私はさしたる関心がないのだが、やはりスポーツの話題は、会話の重要なアイテムである。昼食のときに、WBCの話題をふられたのだが、試合を見ていなかった私は、さぐりさぐり「決勝の試合はいい試合でした」などと言ってしまう。
おそるおそるイチローの評判を聞いてみると、思ったほど悪くない。むしろ私が「イチローはどうもあまり好きではありません」というと、みなさんは意外な顔をしていた。
今日はフィギュアスケートの試合もあったようで、私は「浅田真央よりキム・ヨナの方が好きです」と言うと、ある方に「浅田真央もいいですよ。私は浅田真央が好きです」と言われる。
このちぐはぐさが面白い。でも、本来スポーツの応援とはそういうものだ。国にかかわらず、自分が好きな選手を応援するのが自然ではないか。
これまであまり関心のなかったスポーツにも、少し目を向けてみよう。そして一度、韓国のプロ野球を観戦したいものだ。
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