市場そぞろ歩き
3月15日(日)
さあ、今日も「花より男子 リターンズ」を見るぞ、と、午前11時よりテレビをつける。
6話、7話と連続放送されたあと、「次の放送は午後3時から」。
2時間ほど待った後、再びテレビをつけると、また第1話が放送されている。
???
よくわからないが、昨日、本日と、第1話~第7話を、くり返し連続放送しているらしい。てっきり、今日は続きを放送してくれるのかと思った。
ということで、ドラマは前半部分までしか見られず、終了。後半部分は、いつ見られるのだろう。
まあそれほど展開が気になっているわけでもないが。
こんなことなら、せっかくの休みなんだから少し遠出すればよかった、と後悔する。
仕方がないので、夕方、バスに乗って、今まで行ったことのなかった七星市場(チルソンシジャン)に行くことにした。
七星市場は、大邱では西門市場(ソムンシジャン)に次ぐ大きな市場である。
バスを降りると、まず海産物の店が軒を連ねているのが目についた。そこでアジョッシ(おじさん)たちが、その場でさばいてもらったホヤを肴に、焼酎を飲んでいる。
(美味そうだな…)と思いつつ、横を通り過ぎる。そこでアジョッシたちと一緒にホヤを肴に焼酎を飲む勇気はなかった。
やがて狭い路地に紛れ込む。今度は豚肉の店が軒を連ねている。
驚いたのは、どの店も、店先に大きな豚の顔面を並べていることである。狭くて薄暗い路地に、物言わぬ豚の顔面が、生首のごとく並べられている姿は、ちょっとドキッとする。
以前、西門市場に行ったときも、ドキッとすることがあった。鶏肉の店が軒を連ねている路地で、生きている鶏が籠に入って売られていた。そしてその真横に、今度は、ローストチキンを作るときのようなまるごとの鶏肉が並べられ、さらにその横には、細かく切り刻まれた鶏肉が並べられている。
(この鳥が、こうなって、こうなるのか…)
あまりのリアルさに、ちょっとビックリした。
以前、「北野ファンクラブ」という番組で、ビートたけし氏が子どもの頃、家で飼っていた鶏を、ある日突然鍋の具にしてみんなで食べた、という話をしていたことを思い出す。その鶏をかわいがっていたお姉ちゃんが、「かわいそう」と泣きながら、「美味しい」といって食べていた、という話が、何とも可笑しかった。
でも、ものを食う、というのは、本来そういうことなのだろう。だから、ときどき市場を歩いて、ものを食うことの意味を、確認してみよう。そしていつか、アジョッシたちに混ざって、ホヤを肴に焼酎を飲んでみよう。
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