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たしかな手応え

4月11日(土)

ほぼ2カ月に1度行われている学会の定期発表会に参加するため、朝、KTXでソウルに向かう。

前々回前回と参加したが、言葉の壁に阻まれて、なんとも挫折感を味わう学会である。だが、ここで参加しないと、これからずっと引きこもってしまうのではないかという不安がよぎり、今回も参加することにした。

ソウルの郊外にある私立大学。ソウルはいま、初夏のように暑い。大学の門をくぐると、桜並木が続く道がまっすぐ伸びている。土曜日ということもあって、桜の花吹雪が舞う構内を、多くの人びとが散歩していた。

Photo すると、忽然と大聖堂のような建物があらわれる。ここは本当に大学か、と見まごうばかりである。

こんなことなら、もう少し早く来て、構内をもっと散歩しておくべきだった、と後悔するが、すでに学会の開始時間が近づいていたので、会場である大学図書館へと向かった。

すると建物の入口で、日本からいらしたR先生と再会する。

私は10年ほど前にR先生と出会ったことで、いまの研究テーマに関わることになった。以来いまに至るまで、共同研究に参加させてもらっている。韓国留学のきっかけを与えてくれた先生でもある。

R先生は、この4月から1年間、大学の「サバティカル」(研究のための長期休暇)という制度で、ソウルの某大学に滞在されることになっていた。これから、頻繁にお会いすることになるだろう。

お会いするなり、さっそく先生がおっしゃる。

「今度の7月に行われるこの学会のセミナーの発表者に、あなたを推薦しておきました」

セミナーの概要をうかがうと、自分には難しいテーマだが、この先生の依頼を断るわけにはいかない。それに、以前に一度、この学会での討論者を断った経緯もある。今度ばかりは逃げられまい。

13時30分、学会の定期発表会が始まる。

5本の研究発表が行われる。1人あたりの発表時間が短いため、みなさん早口で発表される。例によって私は内容がほとんどわからない。かろうじて、レジュメがいまどのあたりまで進んでいるかを、目で追うことができたくらいであった。

7時前に発表会は終了。例によってこのあとは懇親会である。

大学院生の方々とも再会する。お話ししているうちに、前々回、前回にくらべて、会話が成立していることに気づく。

たしかに、言葉は上達しているようだ。その手応えをかみしめた。

気がつくと、9時10分。10時のKTXで帰らなければならなかったので、慌ててお店を出る。

バスと地下鉄を乗り継いで、ソウル駅に到着。発車1分前にKTXに駆け込んだ。

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