天使と悪魔のささやき
4月13日(月)
語学の授業中は、基本的に辞書を引いてはいけない。
だから、わからない単語は、先生の説明を聞いて理解しなければならない。
「粗忽者の先生」は、たまに絵を描いて説明なさるのだが、その絵がビックリするくらい下手なため、かえってわかりにくいことがある。
「チャッカダ」という単語の説明。
「チョンサ、チョンサ」と言いながら、ホワイトボードに絵をお描きになる。ところが最初は、何を描いているのかまったくわからない。
絵を見てもよくわからないので、しばらく怪訝そうな顔をしていると、先生は英語で「エンゼル」とおっしゃった。
チョンサ…天使か。
そう言われれば、横の方についているのは天使の羽根か。そして、…上の方に書かれている楕円形は、天使の輪か。
で、「チャッカダ」の意味は何だろう。
さらに私が怪訝そうな顔をすると、説明が足りないと思ったのか、もう一つ絵を描き足した。
頭のようなマルに2本のツノのようなもの、そして胴体のようなものを描いて、そこから、先が三つ叉のフォークのようなものが伸びている。
「アクマ、アクマ」
今度は悪魔か。
すると今度は、先生の寸劇が始まる。
「勉強しなさい」と天使がささやく声。
次に声色を変えて
「勉強なんかするな」と、悪魔がささやく声。
先生が一人二役で天使と悪魔を演じる。
「勉強しなさい」「勉強なんかしなくていいんだよ」「勉強しなさい」「勉強なんかするな」
よくコントなんかで出てくる「天使と悪魔のささやき」だ。韓国でも定番のネタなんだな。
ひととおり小芝居が終わった後、先生は、
「ね、わかったでしょ?はい、では次の単語…」
おいおい、結局「チャッカダ」の意味は何だったんだ?今のひとり芝居のなかに、「チャッカダ」の意味が隠されていたのか?
授業の後で辞書で調べると、「チャッカダ」は、「善良だ」という意味。
なるほど、天使のように善良だ、ということがおっしゃりたかったのだろう。でも、その後につけ加えた「天使と悪魔のささやき」には、どんな意味があったのだろう。
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