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悩み上手にできている

落ち込んだり、持ち直したり。日常生活はそんなことのくり返しだ。

一昨日の夜、釜山で同僚と会ったとき、日本からのおみやげをいただいた。ほかの同僚からのおみやげも入っている紙袋を受け取る。

ところが、その紙袋ごと、うっかり食事をした店に置き忘れてしまった。そのことに気がつかず、伝統茶の店とビールの店と、2軒ハシゴして、結局、夜12時まで話し込む。

別れたあと、紙袋を持っていないことに気づいて呆然とする。「置いてきた…」

(せっかくもらったものなのに…)とあきらめかけたが、最初に食事をした店に戻ると、幸いまだ営業していて、私が忘れた紙袋を保管しておいてくれていた。

昨日の「クイズ」。散々の出来だった、と書いたが、今日、採点されて戻ってきた答案をみると、25点満点で23点。間違ったのは2問だけだった。昨日の手応えとはずいぶん違っていて驚く。しかも今回の間違いは、自分でも納得するものである。

以前、5月初めに某所で研究発表をするようにと依頼された。自分の研究テーマと関わるセミナーだったので、ありがたくお引き受けしたが、その日は、語学の授業の最終週で、4回目のクイズの日と重なっていた。しかもその2日後は、期末試験である。

当然、研究発表の方が大事なので、別にそれはそれでかまわなかったのだが、何となくそのことが、喉に刺さった魚の小骨のように気になっていた。

ところが、今日連絡があって、セミナーは1週間後に延期される可能性が高い、という。1週間後であれば、授業も終わり、パンハク(休暇)なので、心おきなく発表ができる。

どれもこれも些細なことばかりだ。でも、その些細なことによって神経が揺さぶられ、些細なことによって立ち直る。人間とは、強いのか弱いのか、よくわからない。

多分そうやって、ほんの少しずつ、前に進んでいくものなのだろう。

井上陽水は歌っている。「生まれつき僕たちは、悩み上手にできている」(「長い坂の絵のフレーム」)と。

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