映画に救われる
5月9日(土)
午後4時半。映画館の前。
気になっていたのが、キム・ハヌル主演の「7級公務員」。
以前からポスターを見ていて、違和感を抱いていた。
キム・ハヌルが、セクシーなのである。
キム・ハヌルは、私の勝手なイメージでは、「垢抜けない」ところがよかった。初めて見た「同い年の家庭教師」がそうだったし、「青春漫画」もそうだ。
ところが、ポスターを見ると、キム・ハヌルが大人のセクシーな女性、という雰囲気で写っている。キム・ハヌルがセクシー路線に走るのはどうなんだろう、と首をかしげてしまい、なんとなく見るのをためらっていた。
だが、ちょうど4時半から上映が始まるという。そこでこの機会に見てみることにする。
やはり思いこみというのはよくないね。この映画、かなりおもしろい。キム・ハヌルが、勘違いしてセクシー路線に走ってしまった映画、などという勝手な思いこみをした自分を恥じた。
笑いあり、アクションあり、ロマンスありで、映画を見ているうちに、さっきまで悩んでいたことがバカバカしくなる。
もちろん、主役のキム・ハヌルとカン・ジファンがすばらしいことはいうまでもない。とくにキム・ハヌルは、とびきりの美人というわけではないが、女優としての貫禄というか、プロ意識といったものは、他の追随を許さないのではないだろうか。
そして、脇を固める出演者も、芸達者な人ばかりである。カン・ジファンの上司役(?)の人がとくにすばらしい。
大満足で、映画館を出る。
もう一つ気になる映画があった。
キム・レウォン主演の「仁寺洞スキャンダル」。こちらも見ることにする。
朝鮮時代の幻の絵画をめぐる、さまざまな陰謀を描いたストーリーで、キム・レウォンが、神の手を持つといわれる天才絵画復元家(?)に扮する。
複雑なストーリー展開に、言葉を完全に理解できない私がついていくのは難しかったが、キム・レウォンの堂々とした演技と、絵画複製の過程をかなりリアルに描いているのは見ものである。こちらもやはり、脇を固める人たちがすばらしい。
劇中、日本の町や店や美術館が出てくるのだが、どうも韓国でロケをしているらしく、描き方が少々雑である。日本人の役も、白竜さん以外は、韓国人役者がかたことの日本語を話しており、これもやや違和感。「影の殺人」の時もそうだったが。
夜9時。映画館を出て、家に帰る。充実した4時間だった。
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