理想のタイプ
5月7日(木)
リスニングで、「理想のタイプの異性」についての話が出てきたので、「粗忽者の先生」が、「みなさんの理想のタイプはどんな人ですかー?」と話題をふる。
またその手の話かよ。
先生が学生ひとりひとりをあてて、「親切な人」「かわいい人」「お金がある人」などと、答えてゆく。先生はその答えをホワイトボードに書き連ねてゆく。
「ル・ルさんは?」と先生。
「心の温かい人です」
「心の温かい人ね」と、先生がホワイトボードに書き込んでゆく。
「あ、それから」
なにか言い忘れたかのように、まじめ美人のル・ルさんが続ける。
「かっこいい人です」
そう言って、ル・ルさんは、隣にいるキザで「ちょい悪オヤジ」予備軍のタン・シャオエイ君の顔をウットリ見つめた。
先生がその瞬間、舌打ちをする。
一瞬おいて、パンジャンニム(班長殿)や、チャン・イチャウ君などの、わが班の「お笑い担当」が、いっせいに「オエーッ」と、嘔吐のまねをする。
私も大きくため息をついた。
「いいですか、ル・ルさん。男は顔じゃないんですよ。まじめさとか、頭のよさ、とか、そういう人でないと」と、「粗忽者の先生」。
先生は、まじめなル・ルさんが、ふまじめでちょい悪のタン・シャオエイ君の虜になっていて、周りが見えていないことに危険を感じているようである。
当人どうしのことなんだから、知ったこっちゃないんだが。
先生がそういっても、惚れた病に罹ったル・ルさんには、通じないであろう。
あらためて先生が強調する。
「いいですかみなさん。男は顔じゃありませんよ。お金がたくさんあることも重要なことじゃないんですよ」
そういうと、先生は私に、
「ね?そうでしょう」
と確認する。
「ええ、そうです」
と答えると、
「そうですよね。男は顔じゃないですよね」
と再度確認する。
「ええ」
「お金でもないですよね」
「ええ」
「いいですかみなさん。男は顔でもお金でもないんですよ」
そう何度もこっちを見ながら確認されると、こちらも少し落ち込んでしまうのだが。
聞く耳持たず、という感じで座っているル・ルさんとタン・シャオエイ君は、今日もまたカップルTシャツを着て涼しい顔をしていた。
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