タプサにふられる
5月16日(土)
今日はタプサ(踏査)の日。
2週間ほど前、幹事の大学院生の方から、「こんどのタプサは、出発時間がいつもより30分早くなりますので、間違えないようにお願いします」と、メールが入る。
そこで、朝8時30分に間に合うように、タクシーでいつもの集合場所に向かった。集合場所は、タクシーで20分ほどの場所である。
ところが、集合時間の8時30分になっても、だれも来ない。
おかしいな、と思って待っていると、いつも研究会でお世話になっている先生が車でやってくる。
「まだ誰も来てません」
「そうですか、じゃあ少し待っていましょう」
小雨が降っていたので、車の中で待っていると、その先生が、
「セカイニ、ヒトツダケノハナ」
と私にむかって突然おっしゃった。どうやら最近覚えた日本語を披露されたようだ。日本語をひとつ覚えるたびに、私に披露してくださるのだろうか。
それはともかく、集合時間が過ぎても誰も来ない。
先生が、幹事の大学院生に電話すると、どうも今日は雨のためにタプサが中止になった、とのこと。先生が「なぜ事前に連絡しなかったんだ」と聞くと、他の先生からてっきり聞いていると思ってました、という。
ということで、その先生は車でご自宅に戻られ、集合場所に残された私は、途方に暮れた。
(雨なんかほとんど降ってないのに、なんで中止なのかな…)
(ひょっとして、連絡が来なかったのは、嫌われてるからかなあ。いや、本当は、中止になりました、といって、こっそり行ってるのかも)
などと、例によって被害妄想がふくらみかけたとき、幹事の大学院生の方から丁寧なお詫びの電話がかかってきて、こちらも恐縮する。
このまま家に戻るのはもったいないなあと思い、集合場所のバス停にあるバスの行き先表示を見ると、博物館に行くバスが出ていることを知る。
大邱に来て5カ月以上たつが、実はまだ市内の博物館に行ったことがなかった。この機会に行ってみることにしよう。
博物館で午前中いっぱい時間をつぶす。
お昼過ぎ、博物館を出ると、雨が本降りになっていた。やはりタプサを中止にして、正解だったんだな。
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