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鼠穴

5月7日(木)

今日、4回目のクイズ。どうも「リウル不規則活用」が弱いようで、全滅。落ち込む。

明後日の土曜日は期末試験。「試験」となるとナーバスになるのだが、中国人留学生たちは、明日で今学期の授業が終わることでウキウキしているのか、余裕しゃくしゃくで授業中も騒ぎまくっている。

今日ばかりは、彼らのノリについていけない。一緒に楽しむ気分ではない。

ということで、気分を変えて落語の話。

先日妻がソウルに来たときに、立川志の輔の落語のCDをプレゼントされる。妻は落語にそれほど興味がないので、正確には、妻の妹の夫からのプレゼントを、仲介してくれたのだと思うのだが。

志の輔の落語を、はじめて、じっくりと聞く。

いろいろある中から、まず「鼠穴」を聞くことにする。

志の輔の師匠である立川談志が得意とした人情噺。

この話が好きなのは、短い時間の中で、主人公、竹次郎の人生がめまぐるしく変わり、その過程でさまざまな感情が交錯するからである。聞き手もそれにしたがってまんまと心を揺さぶられる。

そして、この噺の軸となる竹次郎と彼の兄とのやりとりは秀逸である。2人の駆け引きや心理描写は、聞く者をハラハラさせる。

志の輔の「鼠穴」に、引き込まれる。

そのあと、私のiPodに入っている談志の(若いころの)「鼠穴」を聞く。

久しぶりに聞いてみると、談志師匠の「鼠穴」は、やはりすばらしい。志の輔師匠は、それを掘り下げ、さらにドラマティックに仕立てているように思えた。

「少なくとも俺より後に生まれたやつは俺より頭がよくなければおかしい」とは、談志師匠の口癖。

志の輔師匠は、その師匠の理論を体現しているようにも思える。

…うーむ。ど素人が、何も知らないくせに、なに「上から目線」で感想を言ってるんだよ、という感じの文章だな。

落語はやっぱり面白い、ということを言いたかっただけなのだが。

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