続・ああ、すれ違い人生!
5月29日(金)
朝から、妻と一緒に、私の通っている大学の先生のところに挨拶にまわる。
妻は、本来の研究は他の大学で行うのことになるのだが、語学については私の通っている語学堂でしばらく勉強することにしたため、今後とも、なにかとこの大学の先生にお世話になることになる。
朝9時。私の指導教授に挨拶に行く。
指導教授の先生は、私に「短期間のうちに韓国語がよくわかるようになったね」とおっしゃってくださる。そしてこんな話をされた。
「以前、中国から留学に来た先生がいてね、数年間いて、こちらで博士論文を書いて戻ったのだけれども、結局、韓国語はあまりよくできなかった。最近来たメールも、文法的に間違いだらけなんだ」
「たしかに、中国の人たちにとっては助詞の使い方が難しいでしょうね」と私。
「でも聞いたら、その先生は中国の大学で韓国語を教えているって言うんだ」
ここで大笑い。
「ある時、その先生が学生1人をつれて韓国にやってきた。その学生が韓国語がとても上手だったので『どうやって勉強したの?』って聞いたら、『この先生に習いました』と言ったんだよ」
ここでもまた大笑い。よくできた話である。
午前10時。こんどは語学堂に向かう。
ここで、妻が「レベルテスト」なるものを行う。来週からの語学の授業を何級から受けるかを、このテストによって先生が判断するのである。私も、到着早々に受けさせられて、極度に緊張したことを思い出す。
そうはいっても、こちらはもう6カ月も授業を受けている。事前に、先輩面してあれこれと対策を教えたりした。できれば、私と一緒に3級からはじめられればいいね、などと話す。
1時間ほどして、「レベルテスト」を終えた妻が戻ってきた。
どうだった?と聞くと、「4級からはじめることになった」と。
ええぇーッ!?4級っていったら、こんど私が進む3級よりも1級上じゃん!しかも、韓国の大学に入学できるレベルだぞ!
ガーン!なんたる屈辱!
こちとら、1級からはじめて、半年かかってようやく3級までたどり着いたっていうのに、妻はいとも簡単に4級からはじめるなんて!私のいままでの6カ月は何だったんだ?
天才肌の妻には恐れ入る。
しかももう一つ驚くべきことが…。
妻が受ける4級の授業は午前9時~午後1時まで。そして私が受ける3級の授業は午後1時~午後5時まで。
つまり、妻は午前の授業を受け、私は午後の授業を受けることに。
これでは、昼食を一緒に食べることすら不可能である。
ああ、韓国まで来て、何というすれ違い人生!ここまで来ると、神業としか言いようがない。
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