再びの学会荒らし
6月12日(金)
先週から今週にかけては、本当に忙しい。
おととい(水曜日)にソウルから戻り、木曜日は通常通り語学の授業に出て、金曜日、再びソウルに向かう。今度は、某大学で行われる「フォーラム」で研究発表するためである。
韓国に来てから何度かお世話になっている某大学の先生(鼻うがいの先生)とお会いする。韓国に来た当初は、まったく会話ができなかったのに、いまは、その先生と会話が成立している。「半年でよくここまできましたね」と言われ、感慨深い。
調子に乗って、発表の際に韓国語の原稿を読み上げようかと思ったが、50分という長い発表だったので、最初の挨拶だけ韓国語で行い、日本語で原稿を読み上げる。
発表も終わり、討論者との質疑応答も終わった後、フロアから質問の手が上がる。
一昨日(水曜日)の学術シンポジウムでも来ていた「学会荒らし」だ!
全身黒ずくめの服装に、やはり黒のカウボーイハットのような帽子をかぶっている。見るからにあやしそうな人物である。
ここでいう「学会荒らし」とは、次のような人をさす。
①質問、といいながら、自分の(支離滅裂な)説を滔々と述べる。
②発表の内容と関係ないことを延々としゃべる。
③時には、政治的主張をすることもある。
④質問の内容が、発表の内容と関係のない、支離滅裂なものである。
このオッサンも、これらの条件を満たす人物である。延々と関係ない話をしはじめた。
司会者に「質問だけにしてください」とたしなめられ、思いついたような質問をする。
質問じたいは、たいしたことがなかったので、そのまま答える。幸い、食い下がられることもなかった。それにしても、ほとんどその大学の関係者くらいにしか宣伝していなかったはずのフォーラムを、どこで知ったのだろう。こんな小さな集まりにも出ているくらいだから、相当いろいろなところで「荒らし」ているのではないか?
なんとか無事にフォーラムも終わり、ソウルのおしゃれな店で打ち上げ。ソウル大学の大学院生の方々とも楽しく会話でき、最終のKTXで大邱に戻る。
バスが終わっていたのでタクシーに乗るが、例によって、深夜タクシーの運転手に不愉快な思いをする。どうして深夜のタクシーには、不愉快な思いばかりするのだろう。
「学会荒らしの支離滅裂な発言」と「深夜タクシーの運転手の罵詈雑言」さえなければ、良い1日で終わったのだが。
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