電子辞書
韓国に来て、電子辞書は手放せない。
ひとつ念願だったのは、韓国製の電子辞書を買うことだった。
むろん、日本から持ってきた日本製の電子辞書でも十分役に立つのだが、韓国語のステップアップのためには、韓国製の電子辞書を持つ必要があるのではないか、と例によっての思いこみである。
そう、私は「形から入る方の人」なのだ。
中間試験も終わったということで、日曜日(5日)に、市内の大型電気店に行って電子辞書を買うことにする。
妻にもつきあってもらったが、どうもあまり乗り気ではない。興味がない、というのである。
それに対して、私はなぜかテンションが上がる。大型電気店に行くと、テンションが上がるのはなぜだろう。
それに、電子辞書ごときで、なぜこんなにテンションが上がるのか?
そのルーツをたどっていくと、小学生の時に買った「電子ブロック」に思いあたる。小学生にとって、電子ブロックは、夢の玩具であった。ブロックを配列するだけで、ラジオになったり、ウソ発見器になったりするのである。
中学になって、ポケコン(ポケットコンピュータ)にも心躍らされた。結局、電卓ていどにしか使いこなせなかったが、持っているだけで、テンションが上がったのである。
そして、電子辞書である。結局のところ、子どものころから、この種の玩具が出るたびに、テンションが上がったのであり、つまりは、「電子ブロック」が「電子辞書」に変わったにすぎないのである。
昨日(5日)に買った韓国製の電子辞書は、日本で数年前に買った電子辞書とは異なり、MP3機能がついていたり、電子手帳の機能がついていたり、動画が見られたり、FMラジオが聴けたりと、かなりなマルチメディアである。
それだけで、当初はテンションが上がるのだが、あとで冷静に考えてみると、本当にこれらの機能を、自分が使いこなすことができるのか、はなはだ疑問である。
もともとが、機械に弱い私である。おそらく、ほとんど使いこなすことができないまま、結局、辞典機能だけを最小限に使うにとどまるのかも知れない。
あ~あ。また、同じことのくり返し。子どもの頃から変わっていない。
どの電子辞書を買おうかあれこれと悩み、買って家に持ち帰るまでが、いちばん幸せなときなのかも知れない。
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