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完徹学会

7月23日(木)、24日(金)

某学会の夏季セミナー合宿参加のため、公州に行く。うちの大学からは、2名の先生のほか、大学院生も10名程度参加する。朝10時に大学を出発し、車で3時間ほどかけて、目的地の宿泊施設に到着した。

ここで、1泊2日のセミナーが行われる。

日本で行われる、学会の夏季セミナーと同じようなものと考えてよい。私も経験があるが、日本の学会の夏季セミナーでは、1カ月くらい前から参加人数を確定したり、研究発表のレジュメを集めて印刷したりと、かなり周到に準備する。

だが、韓国の場合は不思議である。はたして、前もって参加人数を把握しているのだろうか?どうもその辺がよくわからないのである。

不思議といえば、研究発表の原稿も、私が日本語の原稿を、1週間前に提出したにもかかわらず、セミナー当日には、韓国語訳されて、しかもほかの研究発表の原稿と一緒に立派な冊子になっていた。日本では、まったく考えられない速さである。

それに、参加費用も異様に安い。1泊3食付で1人2万ウォン(2000円弱。学生は1万ウォン)とは、いったいどういうからくりなんだろう。

さまざまな謎を含みつつ、午後1時からセミナーが始まる。参加者は、100名ほどだったであろうか。

私も、最後から2番目に研究発表をした。

1時から始まった研究発表が終わったのが、午後10時。途中1時間の夕食休憩をはさんだので、8時間ぶっ通しで研究発表を行ったことになる。

そして夜10時から懇親会が始まる。

ふだんはなかなか話す機会のないうちの大学の大学院生のみなさんとお話しする。

私がはじめてタプサ(踏査)に参加したとき、指導教授の先生も一緒にノレバン(カラオケ)に行きましたよね。ああいうことは、よくあるんですか?」と質問すると、大学院生の方が答えた。

「いえ、あんなことははじめてです。だから、あの時は、ビックリしたんです」

あの時は指導教授の先生も、かなり楽しんでおられたので、てっきりいつものノリなのかと思っていた。

「なにより、あの場にいらっしゃったOBの先輩が、『指導教授と20年間ご一緒しているが、こんなことは初めてだ』とおっしゃっていたくらいだったですから」

たしかに考えてみれば、指導教授の先生は、昔ながらの大学者という風格のある方で、どちらかといえば、ぶっきらぼうな方である。学生とも、必要なこと以外はほとんど話をされない。

「今でこそ、お話しする機会が増えてきましたけれど、僕が学科に進学したころは、先生と直接お話しするなんて、考えられなかったんですよ」大学院生が続ける。

「僕が初めて学科のタプサに参加したとき、指導教授の先生とたまたま同じ車に乗ったんです。数時間、車に同乗して、先生とした会話は、『君、もう軍隊に行ったのか?』『はい』これだけですよ!」

なんとなくわかる気がする。

適切なたとえかどうかはわからないが、韓国の指導教授と学生との関係は、日本の落語界における師匠と弟子の関係によく似ている。

いろいろな方と話しているうちに、気がつくと午前2時になっていた。

いったん、食堂での懇親会はお開きとなったが、知り合いの先生が「外に飲みに行きましょう」と、私を外に連れ出した。

こんな人里離れたところに飲み屋なんかあるのか?と思ったが、文字通り外で飲むのだという。

宿所のとなりに小さなコンビニ(といっても、ふつうの雑貨屋だが)があり、その店の前に、まるいテーブルや椅子が置いてある。そこにコアなメンバー10数名が集まり、コンビニで買ったビールや焼酎を飲むことになった。

2次会は午前4時でお開きになり、ようやく眠れる、と思いきや、同部屋になった、日本から研究のための長期休暇で韓国にいらしている先生と、つい話し込んでしまい、気がつくと朝の7時に!

うゎ!もうこんな時間か、と、1時間ほど寝て、8時過ぎに起き、朝9時からの討論にどうにか寝坊せずに間に合った。

討論は3時間に及び、12時にようやく終わる。

昼食後、解散か、と思いきや、「このあと、有志で益山(イクサン)に行きましょう」という話が急遽持ち上がる。

益山は、公州から車で1時間ほどの小さな田舎町である。今回のセミナーとも関係深い場所なので、この機会にぜひ行こう、ということになったのである。

当然私も、車に便乗して、益山に行った。見学は思いのほか長びき、午後6時にようやく解散。そこから、うちの大学の先生の車に同乗して、3時間かけて、大邱に戻った。家に着いたのは午後9時過ぎであった。

ところが話はここで終わらない。

実はこの次の日(土曜日)も、別の学会が大田(テジョン)であることを、セミナーの時に知らされた。「絶対に参加してください」と、その学会の幹事の人に念を押されたのである。

そんな話、聞いてないよ!と言いたいところなのだが、私の指導教授も当然出席なさるし、自分だけ行かない、というわけにはいかない。

結局、翌日は朝7時20分に大学に集合して、ふたたび長い道のりをかけて学会に参加することになった。(つづく)

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