パソコンと映画
8月1日(土)
久々の、休日らしい休日である。
今日、絶対にやろうと決めていたことがあった。
それは、韓国製のノートパソコンを買うことである。
以前から、韓国語のサイトを見たり、韓国語で文章を書くには、やはり韓国製のパソコンが必要である、と痛感していた。これまでなかなか踏ん切りがつかなかったが、今日買わないと、たぶんズルズルとこのまま買わないことになるだろうと思い、郊外にある電気専門店に向かう。
ひとつ、とても気に入ったパソコンが見つかる。86万ウォンと書いてある。
「絶対に負けさせないとダメだから」と妻。
気が弱い私は、値段交渉というのが苦手である。でも妻は、「なんとしても80万ウォンまで下げさせないとダメだ」と言う。
意を決して、「これ、いくらですか?」と店員に聞くと、
「79万ウォンでいいですよ」という。
えぇ!?と、拍子抜けした。思っていた以上に最初から値引きしてくれたのである。
しかし、欲望とはやはり果てしないものである。妻は、
「75万ウォンまで負かりませんか?」
と交渉すると、その若い店員は、
「正直言うと、原価が77万ウォンなんですよ。こちらも利益を少しでもあげなければいけないんで、これ以上は無理っす」
と切り返した。さすが、店員の方がウワテである。
79万ウォンで手を打つ。
ありがたいことに、パソコンがすぐ使えるようにその場でいろいろとセッティングしてくれた。
ようやく懸案だったパソコンが手に入り、ウキウキである。
次に、市内に向かう。映画を見るためである。
この夏最大の話題作は、なんといっても「海雲台(ヘウンデ)」である。
「ヘウンデ」とは、釜山にある有名な海水浴場の名前だが、映画の内容は、このヘウンデに津波が襲う、というもの。いわゆるパニック映画である。
主演は、ソル・ギョング、ハ・ジウォンという豪華キャストで、夏休みらしい大作映画といえるだろう。
すでに妻は、語学堂の先生やチングと見に行ったという。そこで、今回は「ヘウンデ」ではなく、「チャウ」という映画を見ることにする。
この映画は、ある田舎町で、巨大なイノシシに人が襲われる、というパニック映画である。
「ヘウンデ」が海のパニックを描いているとすれば、「チャウ」は山のパニックを描いている。
しかし、おそらく「ヘウンデ」にくらべると、B級要素がかなり強い映画である。巨大イノシシも、CG合成で作られている、のというのがまるわかりである。
だが、映画を見ているうちに、あることに気づく。
たしかにストーリーは、巨大な人食いイノシシに人びとが襲われ、勇敢な5人がそのイノシシに立ち向かう、という話なのだが、だが、この映画は、たんにそれを描きたかったわけではない。
むしろこの映画でおもしろいのは、イノシシの恐怖に怯える人びとの、滑稽な行動であったり、最高の表情であったりする。パニック映画、というよりは、コメディ映画なのである。
この映画の監督は、得体の知れないものに襲われるかもしれない、という恐怖に怯える人間の「顔」を、まず一番に撮りたいと思い、そこから発想して、巨大イノシシに襲われる、という物語を仕上げていったのではないか、とさえ思えてくる。
監督からすれば、巨大イノシシをリアルに作ることよりも、人間の滑稽な表情や行動の方を、丁寧に撮りたかったのだろう。
ちなみに、この映画には、私が注目している脇役、ユン・ジュムンがまた出演している。妻が注目している主演のオム・テウンもたしかによかったが、私はユン・ジェムンの芝居にどうしても目が行ってしまうな。
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