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不調

7月31日(金)

「何をやってもうまくいかない日」というのが、必ずあるものだ。

私はそれを「ちぐはぐな日」と呼んでいる。

お昼ごろ、大学の研究室で、宿題のプリントを家に置いてきたことに気づく。

幸い、授業までまだ時間があったので、家に取りに行く。

いつもであれば、午後1時に授業が始まる直前の時間に、その日のパダスギ(書き取り試験)の範囲をさらっておくのだが、今日は、宿題を家に取りに戻ったためにそれができなかった。

それに加えて、このところの忙しさで、かなり精神的にまいってきている。

そのためか、今日のパダスギは、先生のお読みになる文章が、まったく聞き取れなくなっていた。

パダスギとは、先生が読み上げる10の文章を、文字に書き起こしていく、という試験なのだが、今回ばかりは、ぱったりと鉛筆が止まってしまった。

一瞬、先生の読み上げた文章の意味を理解できず、文字に起こすことができなくなってしまったのである。

頭が受け付けなくなっているのか?

おかげで今日のパダスギは10点満点で6点。いままでで最低の出来だった。

そういえば、今朝は変な夢を見た。

私は精神的に追い詰められると、夢に韓国語が出てくるようだ。

語学の教室で、先生と1対1でマラギ(会話表現)の試験を受けている夢。

「もしあなたがニコラス・ケイジなら、どんなことを言いますか?韓国語で答えなさい」という試験。

正確には、もう1人の名前もあったのだが、聞いたことのない名前だった。

「あの…、ニコラス・ケイジはわかるんですが、もうひとりは、どんな人なんですか?」

先生が韓国語でお答えになるのだが、「女性である」というところしか、聞き取れない。

仕方がないので、自分がニコラス・ケイジになったつもりで韓国語で答える。

…ここだけ書いていると、なんだかよくわからない夢なのだが、実はこれには伏線がある。

昨日勉強した語学のテキストに、ニコラス・ケイジ主演の「あなたに降る夢」(邦題)という映画(1994年)のあらすじが乗っていた。

善良な警官・チャーリー(ニコラス・ケイジ)は、欲深い妻・ミュリエルと暮らしていた。一方、ある食堂に、イボンヌという女性が働いていた。イボンヌは、悪い夫のために、財産を全部持って行かれ、お金を稼ぐために食堂で働いていたのである。

ある日、警官のチャーリーがその食堂で昼食を済ませると、チップが足りないことに気づく。そこで彼は、妻に渡すつもりだった宝くじの券を、食堂で働くイボンヌに見せて、「もしこの宝くじが当たったら、賞金の半分をあなたにチップとして渡す」と約束したのである。

すると宝くじが本当に400万ドル当たってしまう。約束通り、イボンヌに半分の200万ドルを渡そうとするのだが、これを知った、欲深い妻のミュリエルが激怒。400万ドルは妻に奪われ、離婚されてしまうのだが…。

…あらすじはここで終わっていた。私はこの映画を見ていないので、このあらすじが正確なものなのかどうかはわからない。

さて、テキストにはこのあとに設問が記されている。「もしあなたがチャーリーの立場だったらどうしますか?」「もしあなたがミュリエルの立場だったらどうしますか?」「もしあなたがイボンヌの立場だったらどうしますか?」「どうすればこの3人が、みんな幸せになりますか?」

なんとも無茶な設問である。

「さあ、みなさんで考えましょう」と文法の先生。

「ピ・チョンカイはどうですか?」

「もし僕がチャーリーだったら、その欲深い妻のところに行って、2,3発ぶん殴ってやります」

おいおい、ずいぶん乱暴だな。

「そんなことをしたら絶対ダメよ」と先生。

「チ・ヂャオはどうですか?」

「もし僕がチャーリーだったら、その400万円は欲深い妻にくれてやり、イボンヌと結婚します。愛があれば、お金なんていりません」

自称プレイボーイらしい答えである。

「どの答えもいまひとつですねえ、…キョスニムはどうですか?」と先生が、今度は私に質問した。

「もし私がチャーリーだったら、…(当たった宝くじのことは黙っていて)別の宝くじを買って、妻に渡します」

苦し紛れの答えだが、これが先生にひどく受けたようだ。

「なるほど、それは考えもしなかったわ。そうすれば、みんな幸福になれるわね」

なぜかわが班のみんなからも喝采される。

映画の内容を知らないので、こんな馬鹿げた答えが適切なのかどうかよくわからないが、いちおうこれで授業がすっきり終わったので、よしとしよう。

…で、長くなったが、今朝見た夢は、どうも、昨日のこの一件が影響を与えているらしい。

夢に「ニコラス・ケイジ」の名前が、唐突に出てきたのも、そのためである。

「ニコラス・ケイジになったつもりで、韓国語で一言!」

この質問に、夢の中の私は何と答えたのか?残念ながらまったく覚えていない。

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