3分マラギ・ゴミ出しのルール
9月15日(火)
今日のマラギ(会話表現)の授業。「3分マラギ」の担当は私である。
テーマは「ゴミの分離回収について」。ゴミの分離回収の長所や短所、あるいは韓国に住んでみて、ゴミの分離回収について感じたことなどを、発表しなければならない。
このテーマを選んだのは、日本と韓国の家庭ゴミの出し方が、ずいぶん違うと感じていたからである。
韓国のワンルームに住んでいて困るのは、ゴミをいつ、どこに出すのかがよくわからない、ということである。
日本であれば、決められた曜日、決められた場所に、決められた種類のゴミを出すことが地域ごとに決まっているので、そのルールさえ知っていれば、誰でも出すことができる。
ところが韓国では、住宅地にゴミの収集場所がなく、曜日ごとに、ゴミを種類別に回収する決まりがあるわけでもない。
もちろん、自治体公認のゴミ袋を見れば、その地域のゴミ出しのルールがある程度書かれているのであるが、それでも、はたしてどのタイミングで、どの場所に出せばよいのかが、いまだによくわからないのである。
3分マラギでは、日本との比較をしながら、韓国におけるゴミ出しの難しさを話すことにした。
これまでの他の学生の3分マラギを聞いて、自分が発表する際に気をつけようと思ったことが3つあった。
1つは、できるだけ簡単な言葉で話す、ということである。中国人留学生たちの多くは、発音が悪い上に、電子辞書で調べたような難しい言葉を多用してばかりいるので、何を言っているのかほとんどわからないことが多い。聞いてすぐわかるほどの、平易な言葉で話さなくてはならない。
2つめは、ただ話すだけではなく、ホワイトボードなど、いろいろなものを使って発表の助けとする、ということである。そこで、ホワイトボードに難しい言葉を書き出して解説したり、実際に使っている自治体公認のゴミ袋を見せながら説明したりすることにした。
3つめは、なるべく原稿を見ずに発表する、ということである。
昨晩、原稿を作り、何度か原稿を見ずに話す練習をする。
そして本番。
自分の授業の時もそうだが、いつも、本番でうまくいったためしがない。大事なことを言い忘れたり、使うべき表現を使わなかったりしたところが、かなり多かった。
それでも、なんとか「3つの心がけ」を守って、発表が終わる。
発表が終わったあと、ひとりひとりが、発表を聞いての感想について言わなければならないのだが、ふだんはあまりふくらまない議論が、今日は、思いのほか、盛り上がったようであった。マラギの先生も、韓国の「ゴミ分離回収事情」について、私の拙い話に補足する意味で、いろいろと面白い話をしてくれた。
たとえば先生のお話で、韓国では、アパート(日本でいうマンションにあたる)ごとに、ゴミの分離回収の日が種類別にが決まっていることを、はじめて知った。ただし私が住んでいるようなワンルームや住宅地などでは、一般にそういうルールがないので、やはり問題になっているのだという。
結局、1時間近く、ゴミ出しの話題で盛り上がる。
みんな、ちゃんと聞いてくれたんだな、と思い、ホッとする。
最後にチュイ・エンピン君が、「キョスニムの話を聞くまで、ゴミの分離回収について興味がなかったのですが、今日の話を聞いて、ゴミの分離回収に興味を持つようになりました」とお世辞の感想を言ってくれた。
どこまでも優等生なやつである。
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