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3分マラギと建国神話

9月9日(水)

マラギ(会話表現)の時間。

今日から、「3分マラギ」というのがはじまる。

「3分マラギ」とは、マラギの授業時間に、決められたテーマについて、1人の学生が、3分間でお話をする、というものである。

あらかじめ、日程と、その時のテーマが決められていて、学生は、そのうちのひとつを選んで、発表することになる。ま、いってみれば3分スピーチである。

今日の担当は、リュ・チウィエさん。テーマは「自分の国の建国神話について」。

なんとも難しいテーマであるが、いま使っているテキストに、韓国の建国神話である「檀君神話」が取り上げられているので、それとの関連で設定されたテーマであろう。

リュ・チウィエさんの発表を注意深く聞いてみると、次のような内容である。

あるところに、きこりがいた。ある日きこりは、鶴の命を救ったのだが、翌日女性が家を訪ねてきて、その日以来、機織りをした。「ただし機を織っているところを絶対に見ないでください」と。彼女が織り上げた織物は高く売れ、きこりはお金を手にすることができた。どうしても機を織っているところを見たくなったきこりは、約束を破って見てしまう。するとそこには、自分の羽根を使って機を織っている鶴の姿があった…。

ん?これって、昔話の「鶴の恩返し」ではないか?

使っている単語が難しく、発音もいまひとつだったのだが、途中で、どんな話か予想がついたので、話のおおよそは理解できた。

でも、与えられたテーマである「建国神話」とはまったく関係のない話である。

それに、これは中国の話ではなく、日本の昔話である。

「自分の国の建国神話」というテーマからは、まったくかけ離れた話ではないか。

だが、こればかりは仕方がない。中国には、韓国や日本のようないわゆる建国神話は存在しないのだから、昔話を持ってこざるを得なかったのだろう。

それにしても、日本の昔話が、中国でもよく知られているというのは興味深い。

3分スピーチが終わると今度は、テキストに書かれている絵に沿って、ストーリーを作る、という練習をする。

テキストには、6枚の絵(漫画のようなもの)が描かれていて、その6枚の絵の流れに沿って、話を作らなければならない。

見ると、韓国人なら誰でも知っている「檀君神話」を絵にしたもののようである。

「檀君神話」については、テキストの本文にも書いてあるので、おおまかな内容については知っていた。

「でもみなさーん。檀君神話をそのまま当てはめてはダメですよ。絵を見て、絵だけからストーリーを組み立ててくださーい」と先生。

つまり、6枚の絵だけを見て、檀君神話とはまったく違うストーリーを作れ、というのである。いってみれば大喜利である。

4人ずつで1チームを作って荒唐無稽なストーリーを作りあげる。私も必死になって議論に加わるが、私が話しに加わると、どうにも理屈っぽくなってしまい、あまり面白いものにはならなかった。

そこへいくと、中国人留学生たちの発想は、やはり面白い。荒唐無稽な世界を次々と作りあげてゆく。

やはり、底力のある学生たちなのだ。

でも、こんなことをしていてよいのだろうか…。荒唐無稽の話を作る練習よりも、もっと実のある練習をしたいとも思うのだが…。

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