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汗かきのメカニズム・妄想篇

なぜこんなに汗をかくのだろう、と、たまに深刻に考える。

尋常ではない汗の量は、どこか体が悪いとしか思えない。

私は、「冷たい水」をごくごく飲むのが好きである。熱いお茶はほとんど飲まない。

だからいつも喫茶店では「アイスアメリカーノ」を注文する。

「冷たいものばかり飲んでいると、体に悪い。それに新陳代謝も悪くなるので、太りやすくなる。熱いお茶を飲んだ方がよい」と、いつも妻に注意されるのだが、こればかりはやめられない。

そういえば以前、ある天才漫才師の評伝を読んでいたとき、彼がいつも「キンキンに冷えたビール」ばかりを飲んでいて、それが彼の体をむしばんで、死期を早めたのではないか、といった内容の記述に出くわした記憶がある。やはり冷たいものばかりを飲むのは体によくないのだ。

今日も、例によって、冷たい水の入ったペットボトルを机の上に置いていたら、ペットボトルの表面に、みるみるうちに水滴がつき始めた。

それを見ていて、ひとつの仮説が浮かんだ。

私の体の中は、冷たい水ばかりを飲んでいるせいで、内臓がキンキンに冷えてしまっているのではないだろうか。そのため体の中の(内臓の)温度と、外気温との間に差が生まれ、体の表面に、水滴がつき、それがさながら汗のように見えるのではないだろうか。

ちょうど、目の前にあるこのペットボトルのように、である。

だって、ふつう、あんな尋常ではない量の汗をかくはずはない。もしあれがすべて体内から出ている本当の汗だとしたら、私の体はとっくに干からびているはずだ。

「ということは、あれは汗ではなくて、空気中の水蒸気が、水滴となって体に付着している、ということ?」

私の妄想仮説を聞いた妻は、あきれながら確認する。

「そういうこと。たとえていえば、『水とりぞうさん』みたいなもんだ」

わけのわからないたとえに、妻はさらにあきれたような顔をした。

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