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ヘウンデのカモメ

9月20日(日)

昨日の夕方に、慶州から釜山に移動し、今日は釜山の海雲台(ヘウンデ)を見学する。

海雲台は、韓国でも有数の海水浴場である。この地を舞台にしたパニック映画「ヘウンデ」がこの夏公開され、大ヒットしたことは前に書いた。

遊覧船に乗って、海を周遊することにする。

だが今日はあいにく、海が荒れていて、もともとのコースに入っていた「五六島」までは行けず、広安里大橋までしか行かない、という。五六島を間近で見ることを期待していたのだが、残念だった。

遊覧船乗り場には、カモメに与えるエサとして、えびせんが売られていた。えびせんは、カモメの好物らしい。

午前10時20分、いよいよ出航。出航と同時に、スタンバイしていたカモメたちが、遊覧船の周りを飛び回りはじめる。

どうやら餌づけをされているらしい。

気持ちのよい海風と遊覧船の周りを飛び回るカモメを見ていて、カモメの飛んでいる姿をカメラにおさめたい、という衝動にかられ、シャッターチャンスをねらう。

1 通路側に座っていた私は、次第にテンションが上がってきて、やがて身を乗り出して飛んでいるカモメをバチバチと撮りはじめた。

海側に座っていた妻が、その様子を見かねて「席を替わろうか?」という。

「さっきから腕がじゃまで海の景色が全然見られないよ」

身を乗り出してカモメを撮影しているので、カメラを持つ私の腕が、妻の視界に入って煩わしい、というのである。これでは、何のために海側の座席に座ったのかわからない。

まったく自分のことしか考えていないことに気づき、妻に謝るものの、一度撮りはじめてしまうと、もうやめられなくなってしまったのである。

子どものころ、意味もなくやり始めたことが、誰に命じられたわけでもないのに、まるで義務感にさいなまれたかのようにやめることができなくなったことがよくあったが、そんな感じである。

さすがに妻も呆れてきたようだったので、座席を立って、外の甲板に出ることにした。

Photo 甲板には視界を遮るものもなく、海風がなんとも心地よい。なんだ、最初からここにいればよかったのか、と思いつつ、再びカモメをバチバチとカメラにおさめはじめた。

やがて、遊覧船が目的地である広安里大橋から引き返しはじめると、カモメたちもいなくなってしまった。前半だけの、カモメショーだったのだろう。

カモメショーが終わったころ、折しも私のカメラの充電も切れてしまった。

そして夜、家に戻り、写真を整理すると、カモメをおさめた(あるいはおさめようとして失敗した)写真は、100枚以上にものぼっていた。

いったいどうしてこんなにカモメに取り憑かれたんだろう。どうかしている。

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