調査旅行のたんなる「ほーこく」
9月26日(土)
以前、ソルラル(正月)の時に資料調査に連れていっていただいたK先生から、また、調査旅行のお誘いをいただく。
今回は、その先生の同僚のI先生、ソウルに留学されている日本人のAさんとTさん、そして私の妻も加わり、総勢7名の調査旅行である。
朝9時20分、大邱から、チェチョン(堤川)行きのバスに乗り、11時30分過ぎに到着。そこで、ソウルからいらした御一行と合流する。ここから、車2台に分乗して、タニャン(丹陽)という町に向かう。
丹陽は、韓国でも有数の景勝地である。そこに、一度見てみたいと思っていた資料があるのだが、車を使わないとたどり着けない不便なところにあった。今回、お二人の先生方のおかげで、念願かなって見に行くことができたのである。
目的の資料の調査に思わぬ時間を取られ、そのあとに予定していた山城踏査が、夕方近くになってしまった。
「めったに行けないところなので、この機会に行きましょう」と、車に乗り込む。
ところが、思っていた以上に、移動に時間がかかり、すでに暗くなり始めていた。
車を降りて、山道を歩き始める。誰も道がわからない。
不安になりかけたころ、目的の山城に到着。周辺をひととおり見て、城壁の門を出て、後ろをふりかえると、一同「おおっ」と声をあげた。
ちょうど、城壁の門の間から、月がのぞいていて、なんとも幻想的である。
「まるで『荒城の月』ですね」と、ソウルに留学中のTさんが言った。
これを見ただけでも、来た甲斐があったというものだ。
山から降りた時は、すでに真っ暗だった。
軽い夕食をとったあと、丹陽にある、「自然休養林」というところに向かう。本日の宿泊場所である。
文字通り自然に囲まれた中にある宿泊施設である。
市場で買い込んだ、サムギョプサルやマッコルリ、焼酎、ビールなどを堪能する。
とくに、枝豆から作った、この地域独特のマッコルリが、最高に旨い。
考えてみれば、昨日(金曜日)から、マッコルリの日々である。
昨日、今週の授業がひとまず終わり、ストレスが最高潮に達した私たちは、久々に、大学の近くにあるマッコルリの店に行って、マッコルリをしこたま飲んだ。
そして、今日(土曜日)の昼食の時にも、マッコルリを飲み、今夜もこうしてマッコルリを堪能している。
酒宴は午前1時まで続いた。
9月27日(日)
朝9時過ぎに宿所を出発。今回のもう一つの目的地、中原というところにある資料を調査する。
中原とは、その名の通り、韓国の中央に位置する場所、という意味である。午前中いっぱい、資料を調査する。
午後、強い雨が降り出し、予定していた山城踏査は中止。博物館を見学して、少し予定より早く、解散した。
ほぼ同世代ともいえる人たちによる、気楽な旅行であった。しかし、相変わらず痛感するのは、私自身の社交性のなさと、愚鈍さである。まったく、こういう経験をするたびに、自己嫌悪に陥ることしきりである。つくづく、この業界に向いていないと思うね。いろいろと反省する点は多いのだが…、これ以上書くと、完全な愚痴になり、また死にたくなるので、今回の記事は、なんのひねりもない、たんなる「ほーこく」(報告)にとどめる。
大邱に戻り、夕食は市内でも美味しいことで有名なハンバーガーショップに行って、久々にハンバーガーを食べる。
たまに食べるハンバーガーは、「本当にうっんめえ(美味しい)!」
これも、たんなる「ほーこく」。
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