夏の疲れを癒す
先日、2日間の慶州・南山の登山を終え、慶州から大邱へ戻るバスの中で、iPodに入っていた大貫妙子の歌を聴いて、それまでの疲れがとても癒された。
やはり大貫妙子はいいね。夏の疲れを癒すには、大貫妙子を聴くに限る。
とくに好きなのは、次の3曲。
「黒のクレール」(82年)
「夏に恋する女たち」(83年)
「海と少年」(78年)
70年代末から80年代前半に作られた「夏」の歌である。
そして、編曲はいずれも坂本龍一。この編曲が、またすばらしい。
とくに前の2曲は、筆舌に尽くしがたいほどすばらしい(といっても、好みの問題かも知れない)。
ずっと前(もう20年以上も前)に、ラジオで坂本龍一が、「実はバート・バカラックの音楽が好きなのだが、それをなかなか自分の音楽に取り入れる機会がない」みたいなことを言っていたと思うのだが、そういわれてみると、とくに「夏に恋する女たち」などは、バート・バカラックを意識した編曲のようにも思える。
この他に、個人的には「宇宙(コスモス)みつけた」(84年)の編曲も好きである。
80年代の坂本龍一は神がかっていた、と以前書いたことがあるが、この頃に大貫妙子に提供した編曲の数々は、渾身の力をこめた傑作ばかりである。
坂本龍一が、大貫妙子の楽曲をとても大切に思っていて、大貫妙子のことが本当に好きだったんだなあ、ということが、よくわかる。
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