平均年齢70歳の学生たち
10月29日(木)
大学院生時代にお世話になった大先輩が、学生30名あまりを連れて、韓国にいらっしゃるということで、私と妻が1日、おつきあいすることにした。したがって、今日の語学の授業は欠席。
海印寺の門前でみなさんと合流して、昼食を食べ、大型バスで高霊(コリョン)、慶州をまわる。
さて、この学生さんたちは、なんと平均年齢70歳。その大先輩が某所で教えている学生さんである。月曜日にソウルに着き、4泊5日で、韓国の主要な箇所をまわる。
事前に、旅行の日程表を見たが、これがどうみても、ハードスケジュールなのである。
そして今日の予定も、かなり無理なものだ。
しかしビックリしたのは、みなさん、かなりお元気なのである。
高霊(コリョン)にある有名な古墳群が、山の上にあるのだが、急な登り坂にもかかわらず、果敢に登って行かれる。
見学場所1箇所にかける時間がほとんどないのだが、かなりテキパキとご覧になる。
そして隙あらば、矢継ぎ早に私に質問を投げかけてくる。
慶州の博物館や大陵苑を夕方6時半まで見学したあと、宿泊先のホテルに向かう。そして7時過ぎから夕食。私たちもご一緒した。
私の隣に座った方は、齢80歳の女性であった。いろいろとお話ししてみると、好奇心も旺盛だし、お話の内容もかなりしっかりしている。歴史が好きで、いまでもあちこちを旅しているという。
なにより、80歳という高齢で、日程的にハードな海外旅行に参加する、という、そのバイタリティがすごい。
私の倍の人生を生きている人。
学ぶ、ということは、これほどまでに人を元気にするものなのか。
学ぶことに、年齢など関係ないのだ。
昨晩、とても不愉快なことがあった。韓国での勉強がバカバカしくてやめてしまいたい、と思うほど、不愉快なことだった。
しかし、私のこの年齢(40歳)で、私よりも半分くらいの年齢の人たちと学ぶことができることの喜びを、まずは噛みしめるべきではないか、と思い直す。
そのことを、「平均年齢70歳の学生」さんたちに教わった。
夜8時をまわり、帰りのバスの関係で、私たちが先に夕食会場を出ることになった。
すると、みなさんが拍手でお送りしてくれた。
ほとんどお役に立てなかった私たちに見合わない、大きな拍手だった。
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