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ほろ苦い酒の思い出

10月12日(月)

先週の土曜日に、髪を短く切った。

以前も書いたことがあるように、髪を切ると必ず「髪を切りましたね」と、語学堂の先生に言われる。

今日も絶対言われるな、しかもこんなに短く切ったんだからなおさらだ、と思ったら、ほらみろ、やっぱり2人の先生に言われる。

そればかりか、休み時間に廊下でお会いした3級の時のナム先生にも、「髪を切りましたね」と言われる始末。

こうなると、言われないのが逆に寂しいくらいだ。

さて昨日の日曜日は、日本からお客さんがやってきて、慶州でけっこうお酒を飲んだため、今日はやや二日酔い気味である。

しかもよりによって、今日のマラギ(会話表現)の時間は、「各国の飲酒文化」がテーマ。そんな話をするだけで、酔ってしまいそうになる。

みんなが自分の国と韓国の飲酒文化の違いをひととおり説明したあと、「モノをよくなくす先生」が、はじめてお酒を体験したときの思い出が語られる。

話は、先生が高校3年生の時にさかのぼる。大学入試が終わってホッと一息ついているとき、憧れの体育の先生から電話があって、「飲みに行こう」と誘いがあった。

当時高校3年生だった先生は、その電話に舞い上がり、お腹がふくれないように朝から何も食べず、化粧をビシッとして、きれいな服を着て、友だちと2人で、待ち合わせ場所に向かう。

「ワインバーにでも連れていってくれるのかしら?」と期待が募るが、体育の先生が生徒2人を連れていった場所は、「サムギョプサル(豚の三枚肉の焼肉)」の店だった。まあ、ワインバーとは真逆の場所だといってよい。

しかも、体育の先生の他に、自分の嫌いな数学の先生が一緒に来ている。喜びも半分、といったところか。

そこで、七輪の炭火で豚肉を焼きながら、焼酎を飲む。空きっ腹に焼酎を入れるものだから、当然、頭がグラングランする。だがお酒を飲むのははじめてなので、こんなものなのだろう、と思い、つがれるがままにどんどん飲み始めた。

「でもほら、私、サムギョプサルを食べると、すぐにお腹に来るタイプだから…」

例によって、すぐに便意をもよおす「モノをよくなくす先生」は、憧れの体育の先生を前にして、何度も何度もトイレに行くことになる。

そのうち、気持ち悪くなって、またトイレへ。

結局、散々な目にあって家に戻る。

翌日、二日酔いでフラフラになりながら学校に行くと、一緒に行った友だちは、ふだんと変わらない様子である。どうも、飲み過ぎたのは自分だけらしい。

自分では気がつかないのだが、まわりの友だちからは、「あなた、酒臭いわよ」と言われた。

それを見かねた先生が、「モノをよくなくす先生」を職員室に呼び出し、二日酔いに聞く薬をくれたという。

「だからそれ以来、焼酎は飲まないことにしているんです」と先生。

高校時代のほろ苦い思い出、といったところか。

だがこの話、よく聞くと、けっこうマズいんじゃないのか?と思う。高校の男性教師が、女子生徒を飲みに誘う、などは、二重の意味でアウト!だと思うのだが。

だが無邪気で天真爛漫な「モノをよくなくす先生」は、それをほろ苦い思い出として語ったのであった。

「そういえば、お酒にまつわる思い出がもう一つありました」と先生。

「大学に入って新聞部に入ったんだけれど、その新聞部が、お酒をたくさん飲む人が集まっていることを知らなかったのよ」

「で、あるとき、新聞発行の打ち上げでお酒をたくさん飲まされたんだけど、翌朝起きてみたら、右目のまわりにビックリするくらい大きな青アザができていたの」

誰かに殴られたのかしら?と記憶をたどっても思い出せない。友だちに聞いてみると、酒の席でそれまでふつうの姿勢で座っていたのに、突然、テーブルの上にあったチゲの鍋に、顔をぶつけて、青アザができたのだという。

「そのせいで、それからの1週間は、目の青アザがとれないまま、講義を受けていたんです」

右目のまわりにビックリするくらい大きな青アザをつけながら、まじめに講義を受けている様子を想像して、思わず笑ってしまった。

巧みな話術を再現できないのが残念だが、その話しぶりは、「モノをよくなくす先生」の純粋さや自虐性がよくあらわれていて、実に面白い。

やはり話術は、その人の人間性をよくあらわしているのだ。

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