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最悪の人、最高の人

10月14日(水)

今日の後半のマラギ(会話表現)の授業。3分マラギのテーマは、「今まで生きてきた中で会った、最高の人、最悪の人」である。

担当者は、パンジャンニム(班長殿)ことロンチョン君。久しぶりに授業に顔を出したが、たまたま今日が自分の担当であったことをすっかり忘れていて、何の準備もないまま、アドリブで3分マラギにのぞむ。

たしかにアドリブでもそれなりに韓国語で話すことができるし、その度胸も買うのだが、大学院に入ったらそれだけでは通用しないぞ、と、人ごとながら少し心配になる。

ロンチョン君の3分マラギが終わり、「みなさーん。みなさんがこれまで会った、最高の人、最悪の人はどんな人ですか?」と先生。

ひとりひとりが、自分がこれまで会った最高の人、最悪の人についての経験談を話す。

当然私も、話さなければならない。私の番がまわってきた。

「まず、これまでに会った最悪の人は、…職場にいますね」と私。

「そうでしょう。だいたいそういう人は、職場にいるものです。それはどんな人ですか?」と先生。

ここでは書けないような話をする。

ひととおり話が終わり、再び先生が質問する。

「じゃあ、これまでに会った最高の人は、どんな人ですか?」

「前の職場にいた同僚です」

そう言って、その同僚との思い出話を、若干。

ひととおり、みんなの話が終わり、先生がまとめる。

「なるほど。面白いものですね。みなさんの話を聞いていると、最高の人が職場にいる、と答えた人は、最悪の人も職場にいると答えて、最高の人が先生の中にいると答えた人は、最悪の人もやはり先生の中にいると答えて、最高の人がチングの中にいると答えた人は、最悪の人もやはりチングの中にいると答えてましたね。実は先生も、最高の人と最悪の人が、それぞれ職場にいるんですよ」

なるほど、言われてみればそうだ。人生は、うまいことできてる。

「ひょっとして、最悪の人の近くには、最高の人がいるのかも知れませんね」

先生は最後にそうおっしゃった。

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