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討論試験

10月7日(水)

今日、明日、と、2日間にわたって、大邱から車で1時間あまりのところにあるポハン(浦項)というところで、学会がある。

本来ならば、朝から出発しなければならなかったのだが、語学の授業で、「討論試験」というものがあったため、授業に出て試験を受けてから、学会に参加することにした。

討論試験とは、あるテーマについて、賛成派と反対派に分かれて、討論をするという形式を取った、マラギ(会話表現)の試験である。4級になって、はじめての試験形態である。

はやい話がディベートというやつである。

まず3時間目に、討論のテーマが2つ示された。この時間は、示されたテーマにしたがって、2つのグループに分かれて、話し合いをしながら、各テーマについての賛成意見、反対意見を可能な限りあげてゆく。本番の討論の際に意見を円滑に出すためである。

わが班の今日の出席者は12人なので、まずは6人ずつ、2グループに分かれて話し合う。

先生は考えて、人生経験の豊富な「キョスニム」こと私と、「ヌナ(お姉さん)」ことカエさんを、それぞれのグループに割りふった。

このことは、別の意味でも、功を奏する。もし、中国人留学生ばかりのグループになってしまったら、中国語で話し合いをしてしまう。日本人が1人いることで、韓国語でコミュニケーションをとらざるをえなくなるのである。

話し合いが始まると、ふだん、あまり喋らない学生が、意見を言ったりして楽しい。やはり、みんな喋る機会を待っているのだ。

こっちは職業癖からか、そういう学生の言葉を、ついじっくりと聞いてしまう。

話し合いが終わり、4時間目。いよいよ討論の本番である。

さて、示された討論のテーマとは、次の2つである。

A「語学研修生のアルバイトは是か非か?」

B「結婚を考えない男女の同居(同棲)は是か非か?」

受験者は、くじを引いて、この2つのテーマのうちの1つ、さらには、そのテーマについて、賛成か反対か、が決まることになる。自分の主義主張にかかわらず、くじで決まった立場に立った討論をしなければならない。

受験者は全部で12人なので、1テーマについて、3人が1チームとなって、賛成ないし反対の立場に立つことになる。

くじを引く。私はテーマB「同棲は是か非か」の「賛成」の立場に立つことになった。

各テーマについて、約20分ずつ、3対3の討論が行われる。

思った以上に、白熱した討論である。喋る人間がかたよるかとも思ったが、意外にそんなことはなかった。

ただ、細かな討論の内容は、思い出すのも恥ずかしい。私も、ずいぶん大人げなく感情的になってしまったかも知れない。

あとから考えると、ずいぶんエラそうなことを言ってしまったな、という反省もある。「お前ナニ様だよ!」と。

あっという間の20分が過ぎた。

「みなさーん。面白かったですよ。みなさん、いままでの授業の中でいちばんたくさん喋ったんじゃないでしょうか」と先生。

たしかにそうだ。が、疲れた。

しかし休む間もなく、教室を飛び出し、学会が行われているポハン(浦項)へと急いだ。

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