誕生日の研究会
すっかり間があいてしまった。
元旦にスケートをしたあと、倒れるように寝込んでしまい、翌日から2日間、風邪をひいた。「休みになると風邪をひく」というジンクスは健在であった。
4日(月)は、大邱で何年ぶりかの大雪である。久しぶりに勤務地の大雪のことを思い出した。
で、最近は何をやっているか、というと、もっぱら、「原稿書き」である。日本に帰国する前に、どうしても仕上げておかなければならない原稿があって、忙しくてずっと先延ばしにしてきたのだが、いよいよどうにもならない状況になってきた。加えて、私には荷が重すぎる仕事である。毎日、苦しい日が続く。残された時間は、この仕事に苦しめられるだろう。
しかしあまり引きこもっていても仕方がない。ソウルで小さな研究会がある、というお誘いを受けたので、日帰りでソウルに出かけることにした。
1月7日(金)
その研究会は、私も何度か発表の機会を与えていたこともある大学でおこなわれた。
ソウルは大邱にくらべてはるかに寒い。零下十数度の世界。「ソウルのこの寒さと大雪は、数十年ぶりです」と、ソウルに住むある先生がおっしゃっていた。
例によって、十数名のこぢんまりとした研究会。しかし、私はこの研究会が好きである。この研究会に出て、そのあとの夕食で主催者の「鼻うがい」の先生や参加者の先生とお話しすると、なんとなく元気をもらえる気がする。気が重い原稿の仕事も、少しだけ頑張ろう、という気になる。やはり参加してよかった。
今回は、私が留学する際に大変お世話になった先生も参加された。「その国の学問をするには、まず言葉から」という信念を持っておられる先生。その先生のおかげで、最高の環境で、1年間、韓国語を勉強することができた。
「やっぱり韓国語を習得したことは大きいよ。日本に帰ってからも、しょっちゅう韓国と日本を行ったり来たりしながら研究しなければならないから、これから忙しくなるぞ。これからも長いつきあいになるね」
私には最高の褒め言葉である。
ソウルからの帰り、4級のパンジャンニム(班長殿)のロンチョン君から、携帯電話にメールが来た。
「미카미씨、誕生日おめでとうございます!」
そういえば、今日は私の誕生日だった。
それにしても、どうして私の誕生日がわかったんだろう。こうなるともう、ほとんどストーカーだな。
つづいて、4級の時の担任だった文法の先生からメールが来た。
「寒いなか、いかがお過ごしですか。今日が誕生日だと聞きました。おめでとうございます!ふだんの日よりもずっと幸せに過ごされていると思います。その笑顔を忘れずに、お幸せに」
直訳すると、こんな感じ。
おそらく、ロンチョン君が教えたんだな。あいかわらず、よく気をまわす人間である。頼むから、その神経を勉強の方に使ってくれ。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 散歩リハビリ・14年後(2024.10.21)
- ふたたびの相談(2024.09.29)
- 今年の新語流行語大賞予想・2024(2024.09.28)
- 引きが強い親子(2024.09.21)
- 素浪人になりたい(2024.09.19)
コメント