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OQさん

2月26日(金)

今日は、前の職場の同僚、OQさんの命日。

私が、韓国への留学を本気で考えたのは、OQさんと一緒に、それまでに何度も韓国に旅行に行ったことが、大きな理由である。

OQさんとの旅行を通じて、韓国は自分の中で大きな存在となっていった。それは、OQさんの人間的魅力によるところが大きい。

OQさんは、研究者として、教育者として、そしてひとりの人間として、尊敬すべき人物だった。愛すべき人だった。

凡百の研究者にはない構想を持っていた。

OQさんは、40代の時に、韓国に1年間留学した。

この留学が、おそらくOQさんのその後の研究人生に、決定的な変化をもたらしたのだろう。研究の対象は、日本から、韓国をふくめた東アジアへとひろがり、これからまさに、壮大な学問体系が構築されるはずであった。

その矢先、51歳の若さで、突然、この世を去った。いまから4年前のことである。

そのときの気持ちは、語学院の3級の時の宿題の作文で、書いたことがある。

私は、OQさんが、1年間、韓国で何を学び、何を感じたのかを、直接この目で確かめたかった。

できることなら、OQさん以上に、韓国で、多くのことを吸収したい、とも思った。

彼のまなざしを、少しでも受け継ぎたい、と思った。

不遜な考えだ、といわれるかも知れない。

韓国に滞在中、いろいろなことを経験した。ここでは書けないようなことも、たくさん。

そのたびに、「OQさんなら、こんなとき、どんなことを思うだろう」と自問した。

OQさんに対して、恥ずかしくないような、韓国留学にしよう、とも思った。

OQさん。

いよいよ2日後、帰国します。

私が韓国で感じたさまざまなことは、あなたが感じたことと同じだったでしょうか。

私は韓国で、あなたよりも多くのことを吸収できたのでしょうか。

私の1年3カ月の韓国滞在は、これでよかったのでしょうか。

そして、OQさん。

いつか、友人のこぶぎさんが書いてくれたように、私があなたの年齢に追いついたとき、あなたとパンマル(ため口)で、話すようになるのでしょうか。

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コメント

 もし、また学生連れで韓国へ行って、どたばた旅行で、新村ロータリーとか、徳寿宮脇の、貞洞劇場へ向かうギルとか歩いていれば、ひげのおじさんにばったり会えるのではと、かなり本気で思っています。
 
 答えはその時に聞けることでしょう。

 帰国して落ち着いたら、また土産話でもたっぷりと。今年は雪が少ないのでびっくりしますよ。ではそれまで。

投稿: こぶぎ | 2010年2月26日 (金) 18時41分

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