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やさぐれ男の風格

2月6日(土)

1_s_1262832449 ソン・ガンホ、カン・ドンウォン主演の映画「義兄弟」鑑賞。

ソン・ガンホのファンである私と、カン・ドンウォンのファンである妻の利害がめずらしく一致した。

アクションあり、男同士の友情あり、軽い笑いあり、といった、韓流やくざ映画の王道である、といったら、単純化しすぎか。私としては、ソン・ガンホの演技の本領が発揮されていさえすればよいので、満足である。カン・ドンウォンの演技が、前回見た「ジョンウチ」にくらべて、格段によくなっている。

ソン・ガンホは、たしか私と年齢が1つ2つしか違わない、と思うのだが、とてもそうは思えないような風格である。

韓国映画の中で活躍する刑事は、なぜかみんなやさぐれている。この映画のソン・ガンホもそうだが、「亀、走る」のキム・ユンソクや、「白夜行」のハン・ソッキュも、一様にやさぐれているのである。そして、上司といつも対立し、上司に叱られると、逆ギレをする、というパターンが、圧倒的に多い。

日本映画に出てくる刑事は、あれほどやさぐれてはいない。

なぜだろう。よくわからない。

もうひとつよくわからないのは、韓国映画のなかで描かれる警察は、きまって、実にふがいない、ということ。あんなに警察がたよりなかったら、あぶなくて安心して生活できやしない、と思ってしまうほどだ。

今回の映画も、それらの法則を、みごとに踏襲している。だから、王道なのである。

そして、やさぐれ男の中でも、ソン・ガンホとキム・ユンソクはずば抜けている。しばらく、やさぐれ男が活躍する映画は、つづきそうな気配。

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