アンニョン!韓国
2月27日(土)
さて、1年3カ月にわたる韓国滞在記も、これでおしまい。
もう、お別れのあいさつをすべき人に、ひととおりあいさつを済ませてしまったから、とくにこみ上げてくる感慨などはない。
この1年3カ月は、何かを得たような気もするし、何も得なかったような気もする。
よくわからない。
確信を得たものはなにひとつなく、煩悶することだけが増えたような気がする。これからも、煩悶し続けるのだろう。
さて、この日記は、どうしよう。
いままで書ききれなかった韓国の印象とか、後日談とかを、細々と書いていこうか。それとも、ひきつづき、日本での出来事を書いていこうか。
何も考えていない。
それよりも、韓国語日記を続けなければならない。
昨日(26日)、語学院の先生数名と、夕食をご一緒したときのことである。
4級の時の文法の先生がおっしゃった。
「先日、미카미씨の日記を読んでいたら、夜が明けてしまったんですよ」
4級の先生お二人のうち、マラギの先生(この前、結婚が決まって寿退社した先生)がディープな読者である、ということは知っていたが、文法の先生まで読んでおられたとは、驚いた。
「『韓国語の会話が上達するためにはどうすればいいですか?』『壁に向かって話せばいいでーす』」などと、ずいぶん細かいところまで覚えていらっしゃる。
「実は、私も読者です」
その場にいらした、教わったことのない先生も、カミングアウトした。
さらに、「いつも読んでいます」と、コメント欄にではなく、私信をいただく先生もいる。その先生は、大変申し訳ないことに、お名前と顔が一致しない。
そして今日。
「せっかちな先生でーす」
というコメントが・・・。
2級の時の「粗忽者の先生」である。韓国語に翻訳するときに、「せっかちな先生」となおしたのだが、ご当人がご覧になっていたとは知らなかった。おそらく、昨日の会議でナム先生あたりから聞いたのだろう。
まったく、冷や汗ものである。
これに加えて、2級の時の大柄の先生と、3級の時のナム先生が、かなりディープな読者である。
うーむ。やめるにやめられなくなってしまった…。
いちおう、「一生、韓国語日記書きます」などと、「水曜どうでしょう」ばりに宣言してしまった手前、しばらくは続けなければならないだろう。
10年後も、はたして続いているだろうか。私もわからない。
しかし、人生、とは、おもしろい。
数年前には考えもしなかったようなことが、起こるのだから。
「導かれている」とでも言おうか、「転がってゆく」とでも言おうか。
どこへ導かれるかわからない。どこへ転がってゆくかわからない。
だから、捨てたもんじゃないのだ。
このことだけは、確信できる。
…なんて、教訓めいたことを書くようになったのも、韓国で生活したおかげか。
ひとまず、「アンニョン!韓国」。
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