膝が痛い
3月9日(火)
数日前から、右膝が痛い。
痛い、というより、激痛、である。
どのくらい痛いか、というと、歩くのが億劫になるくらい。
階段を上り下りすると、一歩一歩あるくたびに右膝に激痛が走る。
右膝を強打した記憶はないから、おそらくは、例の病気かも知れない。
頼みの綱の、痛み止めの薬を飲んでも、痛みが治まる気配がない。
韓国滞在中は、薬をほとんど飲まなかったにもかかわらず、幸いにも、例の発作がほとんどおきなかった。
帰国早々に起こった、というのは、やはり、環境が変わったためであろうか。
それにしても、いままでは足の指の付け根だったものが、いよいよ膝に来た、ということか。不気味である。
やはり、薬をサボっていたのがいけなかったのだろう。
さて今日の夕方、3年生が、「お帰りなさい会」をしてくれる、という。
学生が、研究室までわざわざ迎えに来てくれて、駅の近くの居酒屋へと向かう。
3年生を中心に、14名が集まってくれた。みんな、私なんかよりはるかに忙しいはずなのに、ありがたいことである。
いま、3年生は、進路にむけて、かなり忙しい。
「公務員組」と「民間組」によって、その活動内容はずいぶんと違うようだ。
失礼なことかも知れないが、私は、進路に関する彼らの話を聞くのが、とても楽しい。
私自身、大学時代に、就職活動というものをまったく経験したことがないので、彼らの、真剣でありながらも、その中で起こるさまざまな出来事を聞くのが、とても楽しいのだ。
「この前、学生研究室に入ったら、真っ暗な部屋の中で、○○君がソファーで、真っ白な灰になっていたんですよ」
就職活動で、精神的に追いつめられた友人の様子を、同じ3年生のA君はこのように比喩した。
この、「真っ白な灰」という表現が、いかにも可笑しく、さっそく、ソウルにいる妻にスカイプで話すと、
「その表現、て、けっこう漫画なんかで見たりするよ」と妻。
なるほど、漫画的表現、ということか。漫画をほとんど読まない私には、新鮮な表現であった。
真剣で、必死だからこそ、可笑しい。
もちろん、当事者は、大変なのだろうが、そこを一歩ひいて、眺めてみる。
それだけで、ずいぶん、精神的に楽になるのではないか。
韓国での私の生活が、そうだった。
しかし彼らは、それ以上の世界と、いま、向き合っている。
彼らの話を聞いているうちに、そのことに気づく。
膝の痛みをすっかり忘れた、楽しい時間。
夜12時、居酒屋の外に出ると、外はすっかり大雪である。
膝の痛みを再び感じながら、学生たちと一緒に、歩いて帰った。
〔野暮な追記(3月11日)〕
読者の方から、「真っ白な灰」という比喩は、「あしたのジョー」の名セリフから来ているのではないか、というご指摘を頂戴しました。自身の漫画知識のなさを反省し、今後は、少しずつ漫画を読もうかと、決意した次第です。
激痛の右膝は、「ダメもと」で飲んだ小田原名物「ういろう」のおかげか、少しずつですが、痛みがひきつつあります。
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