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語録

4月1日(木)

「就職活動って、恋愛に似ていると思うんです」

研究室にやってきた新4年生、Sさんの言葉。

「履歴書はラブレター、面接は告白でしょう。気に入られようと、精一杯のラブレターを書いて、告白をする。…で、問題は、フられるときです」

「ふむふむ」思わず身を乗り出してSさんの話を聞く。

「この前、○○(会社名)から、『もし○日までに連絡がこなかった場合は、ご縁がなかったということで』と言われたんです。これって、失礼なことだと思いません?恋愛でいえば、せっかく気に入られようと一生懸命にラブレターを書いて告白したのに、『○日までに返事がなかったら、断ったと思ってくれ』と言われてるようなものでしょう!」

「なるほど」

「会社の中には、不合格者にもちゃんと通知を出すところもあるんですよ。それがふつうですよねえ」

「そりゃそうだね」

「こちらにしても、はっきりとフってくれないと、次の恋に進めないじゃないですか。…だからその会社は、告白したけど、ちょっと嫌いになりました」

なるほど。就職活動は、恋愛ねえ。

恋愛している最中も、相手のちょっとした言動がイヤになって、恋が冷める、なんてことを聞いたことがある。就職活動でも、相手のちょっとした言動にショックを受けたり、腹が立ったり、なんてことは、よくあることなのだろう。

「で、就職は、結婚のようなものだと思うんです」Sさんが続ける。

「ま、ご縁があるとかないとかいう言い方をするからねえ」と私。「実際に就職した先は、いいところも悪いところもあるけど、その中で居心地のよさを見つけながら、うまくやっていくしかないのかもしれないね」

まさに結婚と同じだ。

印象的な話だったので、Sさんに許可をもらい、ここに書きとどめておく。

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