学生街の四季
「学生街に 雪どけ春が来て
またあらたな顔が ふえたわ
ひと月前に 涙のさよならが
街中あふれていたのに」
(岩崎宏美「学生街の四季」〔作詞:阿久悠〕)
私は、この歌をリアルタイムで聴いていない。
はじめて聴いたのは、学生時代がとっくに終わり、教員になってからである。
たぶん、私より少し上の世代の人が、よく聴いた歌なのだろうと思う。
でも、この時期になると思い出す歌。
この歌を、今の学生が聴いたら、どんなことを感じるのだろう。
「坂道くだり 角のコーヒーショップ
英語のカセット ひとりで聴いていたら
ガラスの窓に 夏の光がさして
心が少しやわらぐ」
とか、
「図書館前の 薄い陽だまりの中
就職試験をあれこれ思いながら
誰かがポツリポツリ弾いているギター
涙をうかべ聞いてる」
といったところ。「カセット」とか「ギター」が時代を感じさせるが、ここに歌われている「思い」は、今の学生も変わらないのではないだろうか。
「学生街に吹雪の冬が来て
みんなストーブ囲み 集まる
別れのときが 来るのを知りながら
ビールのジョッキを あげたわ」
なんてところも。
なぜか、教員になってからこの歌を聴いた方が、グッとくるような気がする。
雪国で暮らしていると、なおさらグッとくる。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- はらかなこさん!(2023.01.21)
- ポワソン・ダブリル(Poisson d’Avril)(2023.01.15)
- 東風に始まり、東風に終わる(2022.12.12)
- メッセージ(2022.12.11)
- 詠み人知らずの歌(2022.06.09)
コメント