散歩リハビリ
週末に原稿を書くぞ、といきまいたものの、例によって実際に週末になると、まったくやる気がおきなくなる。
こういうときには、仕方がないので散歩に出る。
私の散歩のパターンは、次の通り。
最初の目的地は本屋。新刊本の書店の場合もあれば、全国チェーンの大型古書店の場合もある。そしてそのあと、コーヒーの飲める店(ファストフード店や喫茶店)に行く。
ここまでの散歩を、3時間以上かけて行う。
最強のパターンは、大型古書店で105円の本を買って、その買った本を喫茶店で読む、という流れである。
5月15日(土)は、夕方から散歩をはじめ、家に着いたら夜10時を過ぎていた。
結局、この日は散歩しかしなかったな。
5月16日(日)。
午前9時、散歩に出ようと思い立つ。
少し遠くにある、チェーン店の大型古書店をめざす。歩いていけば、到着するころには開店しているだろう。
iPodを聞きながら歩き始める。
そういえば、韓国滞在中は、毎日、iPodを聞きながら散歩をしていた。
このとき、いろいろ試してみたところ、散歩をするのに最強の音楽、というのを発見した。
EPOの「DOWN TOWN」という曲である。
「オレたちひょうきん族」のテーマ曲として使われていた。
この曲のテンポに合わせて歩くと、ちょうどよいウォーキングのペースになる。
歌詞の内容も前向きなので、精神的にも心地よい。
ぜひ一度お試しあれ。
そんなこんなで、目的地の書店に到着。
105円の本を1冊買って、近くでコーヒーが飲める店を探して歩く。
これが、なかなかみあたらない。
1軒、チェーン店のドーナツ屋さんがあったので、入ろうとすると、けっこう混んでいる。
席を見わたすと、なんと職場の同僚が、家族らしき連れの人と、日曜朝のひとときを語らいあっているではないか。
やべえやべえ、これは出なきゃ、と、慌てて店を出た。
だって、こっちは、ジャージの上下に無精髭、という姿である。
やっぱりジャージではうかつに入れないな、と思い直す。
再び歩き出す。
すると、犬のペットショップの前を通りかかる。
ペットショップの前で、若い女性店員が、犬の綱を引いて立っている。おそらく、お店の犬なのだろう。
しばらく見ていると、その犬が、ペットショップの目の前にある電柱めがけて、片足をあげてオシッコをダジダジダジ…とはじめた。
ダジダジダジ…。
若い女性店員さんは、犬の綱を持ちながら、「めんどくせえな」という表情で立って待っている。
やがてオシッコが終わると、ほら行くよ、という感じで、めんどくさそうにペットショップに戻っていった。
私は犬を飼ったことがないのでわからないのだが、犬が外でオシッコをしているときって、飼い主は、いつもあんな「めんどくせえな」って感じの表情をするのだろうか?。それとも、あのペットショップの若き女性店員さんは、仕事だから仕方なく、犬のオシッコにつきあっている、ということなのだろうか。あの店員さんは、本当は犬のことがあんまり好きではないのではないか?
その表情がなんとも可笑しかっただけに、いろんな想像がふくらむ。
家の近くまでもどり、近くのファストフード店に入ってコーヒーを飲もうと思ったが、もう時間はお昼近くになってしまい、客も混んできたようだ。
また知っている人と鉢合わせても困るしな…。
それに、ジャージを着て、いかにもウォーキングあるいはジョギングをしてきました、という格好をしたヤツが、ハンバーガーショップに入ったら、「オマエ、カロリーを消費したいのか、無駄に蓄えたいのか、どっちなんだよ!」と、周りの人に思われるんじゃないだろうか、と思い、入るのをあきらめた。
ここまでが約3時間。
すでにもうヘトヘトである。家に着く直前、iPodに入っているフラワーカンパニーズの「元少年の歌」を聞いたら、涙が止まらなくなってしまった。
アラフォー世代が、ヘトヘトな状態でこの曲を聴いたら、誰だって泣くだろうよ。いや、ヘトヘトでなくとも泣くだろう。
ぜひ一度お試しあれ。
結局、この日も散歩しかしなかった。
これが、アラフォー世代の研究者の休日の過ごし方。
原稿、どうしよう…。
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