トレーニングホリック
7月21日(水)
ふだん新聞をあまり読まない。
こういう仕事をしていて、ほめられたことではないのだが、新聞というものを信じなくなってしまっているので、仕方がない。
それでも、たまに新聞をくまなく読むと、新鮮な気持ちになる。
今日も、たまたま昼食をとっていた食堂で読んでいた新聞に、釘付けになってしまった。
人生相談のコーナーである。以下は原文のまま。
「40代女性。普通の相談事とはかけ離れた内容なので誰にも相談することができず、投稿させていただきました。
夫はメタボリックシンドロームと診断され、病気も出てきました。それでやせることに決めたようですが、度が過ぎています。いくつも歩数計をぶらさげ、土日は2時間のウォーキングを何回かくり返し、「足が痛い痛い」と言うのです。
さらに、宿便が悪いと聞いたらしく、自宅でも職場でも所構わず頻繁に浣腸をしています。もし職場の人たちに知られたら、どのように言われるでしょう。それを考えると居ても立ってもいられません。といって、本人に直接は恐ろしくて言えません。朝から晩まで夫の頭の中はメタボ対策のことでいっぱいのようです。
もう十分に体重は減っているのです。どうしたら、やめてもらえるのでしょうか。(大阪・A子)」
以上、引用終わり。
こういうのって、どこまで脚色されているのだろう。よくわからない。
それはともかく、これを読んで、一般の新聞の読者は、どう思うのだろうか。
少なくとも私は、身につまされた。
私も、程度の差はあれ、ともすれば「度が過ぎる」人間だからである。
現に、少し足が痛くなっているし。
スポーツクラブでは人間観察をしないようにつとめているのだが、それでもどうしてもいろいろな人の行動が目に入ってしまう。
先日、エアロバイクをしていると、私の隣で、鍛え抜かれた体のオッサンが雑誌を読みながらエアロバイクをこいでいた。
何の雑誌だろう、と見てみると、なんとトレーニングの雑誌。
「効果的なトレーニングとは?」「アスリート体験談」みたいな記事を読みながら、自転車をこいでいるのである。
たとえて言えば、これって、グルメ雑誌を読みながら料理を食べているようなものだろう?
どんだけ食いしん坊なんだ?という話だ。
私からみれば、「もう十分鍛え抜かれてるじゃん。理想的な体型じゃん」と思うようなオッサンなのだが、根っから体を鍛えることが好きなんだろうな。
私も、度が過ぎないように心がけよう。
そして度が過ぎることのないように、新聞に載っていた、この人生相談をときどき思い出そう。
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