のはなしさん
私はしばしば、この人と自分を重ね合わせる。
同世代であることはもちろんなのだが、その体型や、汗かきな体質、後ろ向きな性格、さらには人としてダメな部分に至るまで、他人とは思えないのだ。
物事に対するとらえ方、人に対するまなざしもまた、同じである。
私の、業界における位置もまた、この人によく似ている。
決してメジャーではないが、コアな支持者がいる、という点。ただし私の場合は、ごく少数だが。
この本の最後にある、2009年11月4日のことを書いた日記(?)は、淡々とした叙述ながらも、じーんとくる。
向かい風を感じながら人生を生きる彼。だが周りの人たちにちょっとずつ後押しされていくうちに、いつしか、向かい風が吹かなくなる。
それはまた、私が感じていることではなかったか。
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