「キョスニムと呼ばないで!」開店準備
10月19日(火)
先週末に気の進まない書類を書いたストレスのせいで、また左足が痛みだした。
あるいは、先週、韓国から要人が来たときに、美味しいものを食べたり飲んだりしたせいだろうか?
ここは、前者、ということにしておこう。
それに、このところの忙しさも、ストレスになっているのかも知れない。
だから、こんな日記を書いている場合ではないのだが、今日はひとつ、宣伝をしなければならない。
今週の土、日(23日、24日)に、大学祭で私の店が出る。
正確に言えば、「私の名を騙(かた)った店」である。
だいぶ前のこと。4年生数人が研究室に来て言った。
「大学祭でお店を出したいので、名前を貸してください」
団体を作って申請するのに、名前を貸すことは、よくあることである。
軽い気持ちでOKを出したが、よく聞いてみると、かなり私を前面にプッシュした店、ということらしい。
「どんな料理を出しましょう?」と4年生。
「せっかくだから、韓国料理がいいな」と私。
「お店の名前はどうしますか?」
そこまで決めるのか?
「いちおう、お店の名前に、先生の名前を入れようと思うんですけど」
それだけはやめてくれ!と思う。
「うーむ。じゃあ『キョスニムと呼ばないで!』はどうだろう」
「キョスニム」とは、韓国の語学院で呼ばれていたあだ名である。日本語訳すると「教授様」。万が一私が有名になって、韓国での留学体験が映画化されたりドラマ化されたときに、このタイトルをつけよう、とひそかに思っていたのだ。
「わかりました」
おいおい、そんなんでいいのか?
そんなこんなで月日がすぎ、いよいよ今週末が、大学祭の本番である。
4年生数人が研究室に来た。
「結局、チヂミを出すことにしました」
試行錯誤の末(すえ)、ということらしい。
「で、今日の夕方、お店の看板をみんなで作りますんで、よかったらぜひのぞいてみてください」
「みんなって?」
「いちおう、うちの団体に登録しているのは24人いるんです」
に、24人!?
なんだ?登録すれば試験の点数が甘くなるとでも思ったか!?
夕方6時半、授業が終わって、みんなが作業している部屋をのぞいてみると、ビックリした。
24人、とまではいかないが、15人くらいの学生が、ワイワイやりながら、お店の看板を作っている。
そのなかで陣頭指揮をとっているのは、ふだんはどちらかといえばテンションが低い、Sさんである。こういうときになると、生き生きとするらしい。看板は、Sさんがデザインしたものであった。
その、制作途中の看板を見て、絶句する。
第三者としてみれば、すばらしいデザインだ、と思う。
だが、当事者としてみれば、…複雑な心境である。
いや、第三者からしても、「キャラクターになっているこいつの神経を疑うぞ!」と思うのではないだろうか。
私はこれから、職場でますます肩身が狭くなるかもしれないな、と、例によって被害妄想がはたらきはじめた。
さて、お店の名前を見ると、「キョスニムと呼ばないで!」となっている。冗談で言ってみたつもりだったんだが。
「本当にこの名前にしたの?」と聞くと、
「もう、この名前で申請してしまいましたから」という。
たぶん、店に来た客は、この店の名前の意味がなんのことかサッパリわからないだろう。
それに、いまさら私が「キョスニムと呼ばないで」と懇願するまでもない。このキャラクターが描かれている時点で、すでに私は「キョスニム」とよばれる資格なんてないだろう。
なぜなら、韓国ならば絶対にこんな「キョスニム」はいないからだ。
まあ、高校の文化祭の準備のときみたいに、みんなが楽しんでいたから、よしとするか。
…というわけで、今週末の大学祭で開店するチヂミの店「キョスニムと呼ばないで」。お時間のある方はぜひおいでください。なお、都合により私自身は24日(日)にしか顔を出しません。
ま、ここで宣伝したところで、そもそもこのブログの存在がまったく知られていないし、場所もいっさい明かしていないので、意味ないか。
なんとなくわかった、という人は、来てください。「ブログを見てきました!」と言われても、なんの特典もないし、恥ずかしいだけですので、こっそり来てください。
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