« 「ハッピーバースデー」の謎 | トップページ | 新・内弁慶ブルース »

いけすかねえスポーツ

11月20日(土)

左足が回復してきたので、今週の月曜日から、スポーツクラブ通いを再開した。

1カ月半ぶりくらいのスポーツクラブである。

時間が空きすぎてしまったこともあり、入会当初から続けてきた「シェイプアップコース」は、もうやめることにした。

決められたプログラムにしばられるのはもう御免だ。

これからは、自分のペースで続けていくことにしよう。

「痩せよう」などという野心は抱かない方がよい。

人間、身の程以上の野心を抱くと、ロクなことはないのだ。

さて今日、久しぶりに東京の家に戻ると、妻が「Wii Sports」のテニスをやっている。

「やってみたら?」とすすめられた。

ちょっと前までの私ならば、「やらない」と答えただろう。

高校、大学の頃、テニスやスキーをやるヤツは、いけすかねえヤツ、と、相場が決まっていた。おりしも、「バブルの時代」であった。

「夏はテニス、冬はスキー」といったサークルに入っているヤツは、自分とは対極にいる人間だ、と思いこんでいたのである。

だから、テニスとスキーだけは死んでもやるもんか、と、思ったものだ。

だが、つい先日、クルム伊達公子選手についてのドキュメンタリー番組を見て、

「アンタ、すげえよ!」

と、心の底から尊敬してしまった。私とほぼ同い年の人が、こんなに頑張っているんだな、と、感動したのである。

そんなことがあったので、やることにした。

コントローラーをラケットがわりに、テニスの試合が始まる。

1ゲーム、時間にしてわずか2,3分なのだが、終わると、ゼイゼイと息を切らしてしまった。

実際のところ、それほど力まなくてもラケットにボールを当てることはできるようである。現に妻は、実に軽やかにコントローラーを振っているではないか。だが私はつい本気になってしまい、ラケットがわりのコントローラーを思いっきりブンブン振りまわしてしまう。

それで、たった2,3分の試合でも、ゼイゼイと息を切らしてしまうのである。

私が子どものころ、同居していた父方の祖母が大のプロレスファンで、プロレスの番組を1時間見終わったあと、グッタリしていた。たぶん、テレビを見ながら一緒に闘っていたからであろう。私はどうも、その血を受けついだようである。

4試合くらいやったところで、すでに限界である。

夜、寝るころになって、右肩が猛烈に痛くなった。あまりの痛さに、眠れなくなってしまった。コントローラーを振りすぎたせいだ。

「たかがゲームで、なんで右肩が痛くなるの?」と、妻は訝しむ。

ゲームでさえこれだから、本当のテニスをしたら、どうなるのか?

あらためてクルム伊達公子選手を心から尊敬した。

いけすかねえ、と思い込んでいたスポーツは、実はやってみると意外と面白いのではないだろうか。

いちど、本当のテニスに挑戦したいものだ。

実は、「いけすかねえスポーツ」の中で挑戦してみたいものが、もうひとつある。

それは、サーフィンである。

サーフィンって、やってみると絶対に面白いと思うんだよなあ。

だが、はじめるきっかけというか、言い訳がみつからないので、今に至るまで、実現されないままである。

|

« 「ハッピーバースデー」の謎 | トップページ | 新・内弁慶ブルース »

スポーツ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「ハッピーバースデー」の謎 | トップページ | 新・内弁慶ブルース »