歌とおじさん
私と同世代のAMラジオDJが、最近、こんなことを言っていた。
「この年(厄年前後)になると、もう流行を追いかけようとは思わない。よく、おっさんとかで、最新の歌なんかをカラオケで歌ったりしている人がいるけど、『ふつうの生活していたら、その歌、ぜったい耳に入ってこないこないよね。わざわざ自分から掘っていったんでしょう(「掘る」という表現が、このDJらしくてなかなか面白い)』って思っちゃう。カラオケのためにわざわざ新しい歌を覚えたりするおっさんって、なんかキモチワルイ」
そういえば、むかしの勤め先にもいたな。
50歳くらいの同僚が、カラオケで福山雅治氏の「桜坂」を歌っていた。
福山雅治氏(以下、敬称略)は、私と同い年(!)という理由で、応援することにはしているが、歌をどっぷり聴こう、とまでは思わない。
というか、福山雅治の歌を、ふだんから積極的に聴いているおっさんなんて、いないんじゃないだろうか?
あくまでも「カラオケ仕様」の歌だ、という思いが、どこかにある。
たとえば、フラワーカンパニーズの歌に心を揺さぶられるおっさんはいても、福山雅治の歌に心を揺さぶられるおっさんは、あんまりいないんじゃなかろうか。
これは私の偏見か?
とにかく、カラオケで福山雅治の「桜坂」あたりを歌うおっさんは、「ふだんから福山雅治を聞いている人」ではなく、「カラオケのために聞いている人」という気がしてならないのである。
誤解のないようにいうが、これは福山雅治が悪いのではなく、福山雅治の歌を歌うおっさんが悪いのである。福山雅治が歌ってこその「桜坂」である。
何が言いたいかというと、おっさんになったら、ふつうに生活していて入ってこないような歌を、無理に掘らない方がよい、ということ。
ちなみに、私のiPodには、韓国の女性歌手グループ「少女時代」のアルバムや、中川翔子のアルバムが入っている。
これは、ふつうに生活していて入ってきたのだから仕方がない(苦笑)。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 吹きだまり音楽CDを作りましょう(2024.09.07)
- コンサート(2023.12.02)
- だれも知らないKAN(2023.11.20)
- 俺たちに未来はあるか(2023.11.19)
コメント