東京災難
1月22日(土)
午前中、東京の大学で研究会に参加する。韓国滞在中にお世話になった3人の先生が来日して研究発表なさるという。そのうちのおひとりが、私が大変お世話になった「鼻うがいの先生」である。
久しぶりに再会したのは嬉しかったのだが、その研究会は、とある研究プロジェクトが主催するこじんまりとした研究会で、行ってみると、場違いなことはなはだしい。
それに、残念なことに、韓国語から日本語への通訳が、かなりむちゃくちゃで、せっかくの発表内容が伝わったのか、人ごとながら心配になってきた。そもそも専門分野に関する通訳は、その専門分野についてあるていど通じていないと不可能で、語学が堪能であればよい、というわけでは決してない。どうしてもっとちゃんとした通訳を用意しなかったのだろう。以前にも書いたように、通訳の善し悪しは、その研究分野の「本気度のバロメーター」である、といっても過言ではないのである。などと、えらそうに言う私のことは棚に上げての感想。
アウェイな研究会でいたたまれなくなったあげく、残念な通訳にすっかりやられてしまい、午前中の先生方の発表だけ聞いて、「こんどまた、ソウルでお目にかかります」と、簡単なご挨拶だけして帰ってきてしまった。再会できただけでも、よしとしよう。
1月23日(日)
午後、用事を済ませて勤務地に戻ることにする。だが、あの寒々とした勤務地に戻る前に、1つ仕事を片づけようと思い、新幹線に乗る時間を少し遅らせることにして、駅の近くの喫茶店で仕事をすることにした。
ところが、行く店行く店、どこも満席である。
(困ったなあ)
仕方なく、中央線に乗り、1つ隣の駅でおりて、ふたたび喫茶店を探すことにした。
何軒かまわったあげく、ようやく、1席だけ空いている喫茶店を発見。東京は、喫茶店不足なのか?それとも日曜日だから混んでいるだけのか?
1時間半ほど仕事をし、新幹線の時間が近づいてきたので、中央線に乗って東京駅に向かう。
ところが、途中で中央線がストップした。ある駅で人身事故が起きたという。
人身事故の影響で中央線のダイヤが乱れるというのはよく聞く話だが、本当に、スナック感覚でダイヤが乱れるのだな。それに対して、みんなが慣れてしまっているところが、ちょっと空恐ろしい。
そのせいで、予定の新幹線よりも1本あとの新幹線に乗る羽目になった。
勤務地に到着し、家に帰る前に、途中になった仕事を終わらせようと、駅ビルの喫茶店に入ると、ガラガラである。
なあんだ。こんなことなら、早めに東京を出てここで仕事をすればよかった。
まったく、東京は生きにくい。
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