サクサクしっとりきなこ
3月22日(火)
午後、4年生のSさん(リーダー)、Sさん(しっかり者)、A君の3人が研究室にやってきた。昨日から、在来線がようやく復旧し、Sさん(リーダー)は、久しぶりに大学に来たのだという。
例の、引越荷物の問題は、解決の方向に向かったようだ。
「おかげで、荷物の問題はなんとかなりそうです。ありがとうございました」
先週の水曜日の会議終了後、「4年生が、アパートから退去するように言われているのに、引っ越しのめどが立たず困っている」と、事務長に相談してみたところ、「本部にかけあってみましょう」とおっしゃってくださり、引越荷物の仮保管場所を大学で確保してくれることになった。「親分肌」の見た目通り、事務長は頼りになる。4月で異動してしまうのが本当に惜しい。
やっぱり言ってみるものだなあ、思いを言葉にすれば、道は開けるのだ。
「スモールライト」が必要なくてよかったね、と言おうとしたが、大人げないのでやめた。
雑談をしていると、4月から県庁に勤めることになるA君の携帯電話が鳴った。
電話を終えてもどってきたA君が言う。
「研修は4月18日からだそうです。辞令を受け取る4月1日から、研修のはじまる18日まで、いったい何をしたらいいんでしょうね」とA君。
「つまり18日までは全く役に立たない、ということか」と私。
「ええ。18日まで、ボクはまったく使い物にならない、ということですよ。だったら、その期間、給料は半分でもいいから、救援活動をしたいですね」
殊勝なことを言う。みんな、いいヤツらばかりだ。
だが、慌てることはない。
これから、君たちがやるべきことは山ほどある。この4月から、無事に新しい人生をはじめることのできる君たちには、これからきっと、大きなはたらきをしてもらうことになるだろう。
その時が来るまで、いまの気持ちを忘れずに、力を蓄えておこう。
「先生、ドーナツを1つどうぞ」とSさん(リーダー)。
駅前のチェーン店のドーナツ屋で買ってきたドーナツを、1ついただく。久しぶりのドーナツだなあ。ありがたい。
「あ、それと、Nさん(天然)が先生にと、これを」
見ると、私の好物の「サクサクしっとりきなこ」(100円)である。袋には紙が貼ってあって、「引越荷物の件ではありがとうございました」とNさんのメッセージが書いてある。
ここ最近、Nさんは天然ぶりを炸裂していたので、バツが悪くて研究室に来れなかったのだろう。
それにしても、私は「サクサクしっとりきなこ」が相当好きだと思われているらしい。「サクサクしっとりきなこ」さえ与えておけば機嫌がいいだろう、ということか。実際、機嫌はいいのだが。
それに、私のここ最近のはたらきが、Nさんには「サクサクしっとりきなこ」1袋分だったんだな、と思い、思わず苦笑した。まったく、憎めない連中だ。
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