満開御礼
4月25日(月)
午後、1年生向けの授業の第1回。といっても、初回は簡単なガイダンスである。
教室に行くと、席がほぼ満席である。
何でこんな地味な内容の授業に出ようなどと思うのだろう?
開口一番、「ほかの授業の方が面白いですよ」と言った。これは事実である。
するとこれが学生たちにドッとウケた。
「世界的に有名な先生の授業もありますし、教え方がうまいと表彰された先生の授業もあります。私は有名でもないし、表彰されたこともありません」
なにもそこまで卑屈にならなくても、と自分でも思うが、これもまた学生たちにドッとウケた。
仕方がないので、自虐ネタを続けることにした。
「私の授業でいちばん面白いのは、シラバスです。授業自体はそんなに面白くありません」これもまた事実である。
またドッとウケた。
「午後の授業ですし、それに聞いていてわかると思いますけど、私の声のトーンはこんな感じですから、聞いていて眠くなると思いますよ」
これまたドッとウケた。
自分で言っていてだんだん落ち込んできたが、こんなにウケたのははじめてかも知れない。ひょっとして、みんな、笑いに飢えているのか?
だがそこで思った。こういう時だからこそ、これからは、学生から笑みのこぼれるような授業をしよう、と。今学期は、積極的にウケをねらっていくことにするぞ。
ガイダンスが終わり、建物の外を出ると、青空が見え、桜がほぼ満開である。
せっかくなので、構内を歩きまわり、桜の写真を撮ることにした。
授業が終わったばかりなのか、構内は学生であふれている。
桜の木を見上げて写真を撮っていると、私の横でも、同僚らしき見知らぬおじさんが、やはり写真を撮っていることに気づいた。
「やっと咲きましたねえ」
「やっとですねえ」
などと、会話を交わす。
桜は、新学期を待っていたかのようである。
夕方、学生たちがとあるボランティア作業に行くというので、足がわりに車を出すことにし、私も少しだけお手伝いすることになった。
作業は2時間ほどで終了。学生も私もはじめての体験で、短い時間だったが、とても勉強になった。そして、この作業に熱意を持ち、当初から粘り強く進めている人たちに、心から敬意を表した。
いよいよ動きはじめた新学期、である。
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