なんだかんだと理由をつけて
5月30日(月)
「事を左右(そう)に寄せ」。古い記録に出てくる常套句。意味は「あれこれと理由をつけて」。
授業でやりましたな。試験に出ますよ。
人間は人生の大半を、あれこれと理由をつけてやり過ごしている。
というか、人間は「あれこれと理由をつける動物」である。
私と同世代のラジオDJがこんなことを言っていた。
「ちょっと昔は、『運動中に絶対水を飲むな』と言われていたが、いまは『運動中は水分補給を欠かしてはいけない』と言われている。まあこれは明らかに後者が正しいとしても、『筋肉痛があることで筋力がつく』という意見もあれば、『筋肉痛はたんなる筋肉の損傷だから、筋肉痛になるまで運動をしてはいけない』という意見もある。さらには、『音楽を聴きながら運動をするとよい』という人もいれば、『音楽は運動に効果なし』という人もいて、いったいどっちを信じていいのかわからない。こんな曖昧なことでは、運動をしても効果があらわれるとは思えないので、オレはもうジムに行くのをやめた」
結局、ジムに行きたくないことを、なんだかんだともっともらしい理由をつけて正当化しているのである。
私もまったく同じだ。
ここしばらく、ジムに行っていないことを、震災のせいにしたり、「最近はちょっとしたボランティアなんかもしているので…」なんて、もっともらしい理由をつけているのだが、要は行きたくないことの理由を探しているのだ。
この週末もまったく運動できなかったのは、「雨が降っていたから」という理由である。
そして今日も雨。
これではいかん。このままでは、ズルズルと何もしないまま終わってしまう。
ということで、久々に、スポーツジムに行くことにした。といっても、たいした運動をしているわけではないのだが。
あれこれと理由をつけてはサボり、いや、それではイカンと思い直し、心を入れかえようと誓う。
厄年を過ぎても、日々、このくり返しである。たぶん、ずーっと、こんなふうに過ごすのだろう。
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