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浮世を駆ける左之助

6月15日(水)

昨日の夕方、3年生のN君やCさんと雑談。

「山本太郎は、もっと評価されていい俳優だと思うのだが」と私。

「そう思います」N君とCさんはうなずいた。「『新選組!』の原田左之助は、よかったですよねえ」

原田左之助ももちろんよかったが、梁石日原作の映画「夜を賭けて」(2002年)の山本太郎もよかった。といっても、N君もCさんも見ていないだろうからわかるまい。

2_1_1 ついでに言うと、韓国の俳優、ファン・ジョンミンは、山本太郎に似ている。「影の殺人」という映画を見てそう思った。ちなみに彼は韓国版の演劇「笑の大学」で、劇作家役をつとめていて、なんでも器用にこなす役者である。

だがこれもまた、誰にも共有されないハナシだな。

気をとりなおして言う。

「もし黒澤明の『七人の侍』をいまの役者で撮るとしたら、三船敏郎が演じた菊千代は、ぜったい山本太郎だな」

「そう思います」と、なんとN君はこれにも同意。「だって、『新選組!』の脚本を書いた三谷幸喜自身が、左之助は『七人の侍』の菊千代をイメージして書いた、と言ってましたから」

「へえ、そうだったの」全然知らなかった。その話は興味深い。

…というか、N君はどんだけ私のツボを押さえているんだ?

そういえば、『新選組!』の最終回には、左之助がしぶとく駆け出していく場面があった。

巷間には、左之助はその後大陸に渡り馬賊になったという説もある。

さながら、駆けだしていく左之助の姿は、『幕末太陽伝』の佐平次を彷彿とさせる。

頑張れ!左之助。生きづらいこの浮世を駆けぬけろ!

何だかよくわからないな。ま、わかる人だけわかればいいか。

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コメント

 以前、トーク番組で
「芸能界は、力がなくても大きい事務所だと主役とれたりね~。実力ない役者は続かないけど、事務所の力は大きい。」
という話を誰かがしていたのに対し、山本氏が大きく頷いていたのを思い出しました。

投稿: I.R | 2011年6月18日 (土) 11時02分

それを「不遇」とよぶなら、むしろ「不遇」であることを誇るべきかもしれません。ただ私は、彼が画面の中を所狭しと暴れ回る姿をもっと見てみたい。ただそれだけです。

投稿: onigawaragonzou | 2011年6月18日 (土) 22時06分

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