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初回2時間半スペシャル

7月8日(金)

この日記も、だんだん作業日誌みたいになってきたなあ。

夕方4時半、いよいよ、うちの職場で、作業開始である。

これまでは、市内の別の大学の作業場まで行って作業をしていたが、なにぶん丘の上にあり、学生たちにとっては、通うのが少し面倒だった。

そこで、いつもの作業場から、被災した資料を少しだけお預かりして、うちの職場でも試しにクリーニング作業をやってみよう、ということになったのである。

作業スペースにしたのは、図書館の玄関前に置いてあるテーブル。私が以前、毒ラムネを飲まされた場所である。

あまり集まってくれないのではないか、と心配したが、2年生から4年生までの、なんと10人が集まってくれた。あらかじめ買っておいた刷毛も、足りなくなってしまった。

2 図書館前のテーブルをすべて占拠して、クリーニング作業がはじまる。

それにしても暑い。丘の上の作業場は、やはり涼しかったなあと実感した。

私は、「水に濡らすだけで首もとに巻くとヒンヤリするタオル」というのを首に巻いていたが、それでも暑い。

だが、学生たちはときに黙々と、ときに井戸端会議をしながら、作業を続けてくれた。

人通りの多い場所で、ひたすら本を刷毛でこすっている作業をしているから、前を通る人たちも、一体何をしているのかと不審に思う人が多い。

「看板があったほうがいいですね」とリーダーのT君。

「そうだね。せっかくだから、こういう活動もあるのだということを、多くの人に知ってもらった方がいいしね」と私。

「昨年の学園祭のときに作った看板を使いましょう」

昨年の看板とは、学園祭で「キョスニムと呼ばないで!」というお店を出したときの看板である。

「さすがにそのまま出してはダメだろう。そのまま出したところで、なんだかわからないよ」

「そうですね。では、タイトルのところを変えて出すことにします」

ということで、近々看板もお披露目する予定である。

この作業は、見た目はとても地味だが、作業をしている人たちにとっては、いくつかのメリットがある。

ひとつは、本についた砂を刷毛や竹ぐしを使ってひたすらはらい落とす、という作業が、邪念を払い、心を中を無にする、という効果をもつ。いってみれば、写経のようなものだ。

心の中を無にすることによって、日々のイヤなことを忘れることができる。

二つめは、喋りながら作業ができるので、人と話すことによって、さまざまな刺激を受けたり、ストレスを解消したりできる。つまり、井戸端会議の効果である。

三つめは、この地味な作業が、確実に、被災地のお役に立っている、ということである。

つまり、「一石三鳥」なのである。他人様のお役に立つばかりでなく、自分の心の健康にもよいのだ。

かくして初回の本日、午後7時に、2時間半の作業が終了した。

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